NHKスペシャル

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大アマゾン 最後の秘境

第4集 最後のイゾラド 森の果て 未知の人々

8月7日(日)午後9時00分

巨大な怪魚、ピンクのイルカ、奇妙な猿、ガリンペイロ、そして「未知の人々」イゾラド。我々の知らない、アマゾンの世界

日本国土の20倍近い面積を誇る、世界最大の熱帯雨林・アマゾン。そこには、我々の想像を絶するような世界が広がっている。

アマゾンにいる、目を疑うような生き物たち

まるで木彫りの彫刻作品のような怪魚。

この魚はピラルクー。「生きた化石」と言われており、1億年以上もその姿を変えずに生きてきた。成長した時の全長は3メートルを越すこともある。エラ呼吸だけでなく、肺呼吸も行う。アマゾンの湖の中にその姿を表すと、大人の男が数人がかりでピラルクーに向けて槍を投げて捕獲する。

ピラルクーは、アマゾンで暮らす人々にとっての貴重なご馳走なのだ。アマゾンを知り尽くした”探検隊長”として知られている藤岡弘さんも、NHKディレクターとの対談でこう語る。

藤岡弘
ピラルクーがおいしかったです。煮付けにしました。ちょっと脂身があってね。肉が分厚いのは食べにくいんですが、味はいいです。
岡部ディレクター
ヨーロッパ人は、ピラルクーをタラの代用品として使うんですよね。ポルトガルではタラの塩漬けが有名な郷土料理なんですけど、ブラジルにタラはいないのでピラルクーを塩漬けにしたら「同じような味がする」って。
-“探検隊長” 藤岡 弘、「体が喜ぶ!」大興奮トーク!!

またこちらも巨大な魚。大の男が両手で抱えているのは、世界最大級のナマズ・ピライーバ

最大重量200キロを超す化け物のような怪魚だが、その味は美味。乱獲のすえ現在では滅多とその姿を見ることが出来なくなってしまった。希少種となったピライーバを憂うこのハンターは大格闘のすえ捕獲に成功するも、すぐにアマゾン川へリリース。


まるでファンタジー。ピンクの色をしたこの生き物……

このピンク色の正体はなんだろうか? まるで工業品か……と思ってしまうような鮮やかな色だが、アマゾンカワイルカというアマゾン川を中心に生息するカワイルカの仲間だ。その歴史は恐ろしく長く、太古のクジラの特徴を持つ。仲間と連携した追い込み漁を得意とする。


アマゾンには100種類を超すサルが生息すると言われているが、中でも特に目立つのは熟れた果実のような頭をしている、このシロウアカリ

シロウアカリは、顔の皮下脂肪が少ないために血の色がよく見えているらしい。なので、怒るとその顔はさらに真っ赤に染まり、体調が悪いと青白くなる。まるで人間のようだ。ゆえに、「シロウアカリだけは絶対に食べない」という民族もいるのだとか。


こちらは一見するとオランウータンのようだが、アマゾンに生息するキンガオサキというサルだ。

顔のまわりをぐるっと、黄色を帯びた白い毛で覆われているが、この特徴的な姿はオスだけ。この画像ではわからないが、実は子猫ほどの小さなサルだ。

アマゾンの奥地に暮らす、人間たち

アマゾンにはもちろん、人の住む村がいくつも存在する。

しかし、「普通のブラジル人はあんなところ、取材しないよ。足も踏み入れない。奴らは破壊者と呼ばれて、ネガティブレッテルを貼られているからね」と敬遠される者たちがいる。

それが、ガリンペイロ(=金を掘る者ども)だ。

1970年代に始まったゴールドラッシュを境に、100万人、いや200万人ともいわれる数の男たちがアマゾンに殺到した。現在は当時ほどの人数はいないものの、今もアマゾンの奥地には一攫千金を夢見るガリンペイロたちが暮らす金鉱山がいくつも存在する。

身分証明書などのIDを一切持たない孤児、殺人を犯した者、金に運命を狂わされた者……。そんな男たちが行き着くのは、アマゾンの密林の奥、無数の滝を遡った先にある、金鉱山。

そこでの彼らの暮らしとは……

ガリンペイロたちは、夜明けと共に活動を始めます。起床時刻はおよそ4時半。まずは甘いコーヒーを一杯飲んでから穴を掘り、8時半くらいに朝食としてクスクスを食べ、そしてまた、穴を掘るのです。

彼らの社会は、成果報酬制。採掘した黄金の量によって取り分が決まるため、時間が許す限りひたすらに穴を掘り続けます

-黄金を求め続ける、ガリンペイロ。法律なき世界に生きる男たちの実態

「平日に稼いだ金は、すべて週末に使い切る」

それが、ガリンペイロの常識です。週末は一日中踊り、飲み狂い、夜になると気に入った女を選んで小屋に消えていきます。

穴だらけの小屋にカメラ向けても彼らは気にも留めません。その束の間の快楽に浸るだけのガリンペイロもいれば、一人の女を追い求め、プロポーズをするガリンペイロも……。

どれだけ酒と女とドラッグに溺れようと、ここでは誰もとがめる者はいません。ただ、働かなければ仲間に殺られるかもしれない。それが彼らの日常です。

-娼婦と、食事係の女と、村に残してきた愛しい妻。

「無法者」として敬遠されるガリンペイロは、転々と金鉱山を渡り歩いては、黄金を掘り続ける。街からドロップアウトしてそこにたどり着いた者もいれば、金鉱山でガリンペイロの子どもとして生まれ育った者もいる。

そんなガリンペイロと、ある種対照的でもある存在。それがイゾラドだ

南米で「イゾラド」といえば、”隔絶された人々”という意味を持つ、未発見の原住民を呼ぶ名前だ。彼らはコロンブスがアメリカ大陸を発見した以前から南米に暮らしている先住民族だ。

彼らはなにを食べているのか?
どんな言葉を話すのか?
何歳まで生きるのか?
どのような文化を形成しているのか?

その正体は、未だに明らかになっていない

しかしイゾラドたちは、文明社会側の人間に住む場所を奪われ続けてきた。イゾラドがいると言われている場所は、現在ここまで縮小している。

現在、アマゾンの住人たちから目撃情報や奇襲情報が相次ぐイゾラドたちこそ、文明化していない「最後のイゾラド」なのだ。

巨大な怪魚、ピンクのイルカ、奇妙な猿、金鉱山に住むガリンペイロ、そして文明社会と出会ったことのない未知の人々・イゾラド……。

アマゾンの奥地には、我々が想像することもできない世界が、確かに今も存在している。

NHKスペシャル「大アマゾン」最後にお届けするのは『最後のイゾラド 森の果て 未知の人々』。21世紀の出来事だとは信じがたい光景が、そこには広がっている。8月7日(日)午後9時、NHK総合にて放送予定だ。

8月7日(日)午後9時00分

第4集 最後のイゾラド 森の果て 未知の人々

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