コズミックフロント☆NEXT

宇宙(ほし)の街紀行

Robert Gendler

12月17日(木)の放送より
世界初のダークスカイ・シティ フラッグスタッフ

冥王星発見の舞台となったローウェル天文台のお膝元・フラッグスタッフは、フェニックスから北へ240kmほど離れた小さな町です。

西海岸ロサンゼルスと中西部シカゴを結ぶ、かつてのアメリカの大動脈・国道66号線(ルート66)がこの町を通っています。さらにグランドキャニオンやセドナなどの有名観光地の玄関口でもあります。標高は2100mあり、夏は登山客で、冬はスキー客でにぎわっています。

街を貫く大通りが国道66号線(ルート66)
美しい星空を守るため、特別な暗い照明が使われている
レストランや商店の看板も木でできた光らないものが主流だ
街の人も美しい星空に満足している様子

フラッグスタッフは、2001年に世界で最初のダークスカイ・シティに認定されました。ダークスカイ・シティというのは、「光害」から美しい星空を守る活動を行う国際ダークスカイ協会(IDA)が認定しているもので、屋外照明の基準クリアや啓蒙活動の実施などが求められています。

国際ダークスカイ協会(英語):Website: http://darksky.org/ (※NHKサイトを離れます)
国際ダークスカイ協会東京支部:Website: http://idatokyo.org/ (※NHKサイトを離れます)

フラッグスタッフ星空協会会長 ランス・ディスカンさん。「美しい星空を守ることの大切さ」がコミュニティー全体で受け継がれていると語る

ところでフラッグスタッフは、惑星科学・天文学とゆかりが深い町でもあります。ユージン・シューメーカーという有名な地質学者がかつて所属していた米国地質調査所(USGS)宇宙地質学部門の研究所や北アリゾナ大学、さらに冥王星の衛星カロン発見の舞台でもあるアメリカ海軍天文台などがあります。

そして、コズミックフロント★NEXTファンにお勧めの観光スポットが2つもあります。

ルート66を東へ45分ほど走ると、メテオクレーター(別名・バリンガー隕石孔)があります。以前、「宇宙の街紀行」 で紹介したので、そちらをご覧ください。

ローウェル天文台にある口径33センチの望遠鏡 この望遠鏡で1930年に冥王星が発見された

メテオクレーターと人気を二分するのが、冥王星発見の舞台でもあるローウェル天文台です。火星研究で有名な資産家バーシバル・ローウェルが1894年に設立した研究用の私設天文台です。歴史的な望遠鏡が保存されているほか、研究施設は今も現役で使われています。ビジターセンターや望遠鏡の見学ができるほか、夜には星を見るプログラムも行っています。なお研究目的の天文観測は、別の場所にある望遠鏡で行っています。

望遠鏡ドームは木製、回転や扉の開閉も手動

ローウェル天文台:https://lowell.edu/ (※NHKサイトを離れます)