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落雷に遭わないために…

季節問わず発生する「雷」。毎年、雷による死亡事故が発生しています。特に積乱雲が発達する夏場に多く発生し、釣りやゴルフ、キャンプなどレジャーでの落雷の被害が目立っています。落雷は身近な現象であり、その危険は私たちと隣り合わせといっても過言ではありません。そこで今回は、雷から身を守るための正しい知識を解説します。

雷に早く気付くには?

積乱雲に注意

夏のある日、お昼ごろまでは快晴だったのに、午後を過ぎるといきなり雷雨に…。
この天候の急変は、積乱雲の発達によるものです。夏の積乱雲は入道雲とも呼ばれますが、発達した積乱雲は、時に強雨、突風や落雷をもたらします。
日本では、多い年でひと夏に100万回、少ない年でも10万回程度、落雷が観測されます。

2011年8月7日 房総半島上空
雷鳴は危険のサイン

雷の音が聞こえたら、すぐに安全な場所へ避難しましょう!
稲光を見てから音が聞こえるまで間隔があったとしても大丈夫と安心してはいけません。
音は1秒間に約340m進みます。稲光を見てから音を聞くまで10秒だったら、3.4km先で雷が起きたことになります。しかし、雷雲の大きさは数10kmなのです。
雷鳴が聞こえたときは、すでに雷雲の下にいるのです。

野外活動で退避しているときには、雷鳴後30分たって次の雷鳴が聞こえなくなったら、野外活動を再開しても大丈夫だという目安としてください。ただし、周囲に雷雲がないか携帯端末等で気象情報を確認しましょう。

★早めに正しい判断を
天候の変化に注意しましょう。気象庁から雷注意報が出ていたり、発達した積乱雲が近づいてきたときは外出を控えてください。

落雷の危険が高い場所

平地、海岸、山頂や尾根などの開けた場所では、人体に直接雷が落ちやすくなります。屋外で雷に遭遇したら、より安全な場所で安全な姿勢をとり、雷雲が通り過ぎるのを待ちましょう。

こんな場所は要注意

ゴルフ場やキャンプ場

ゴルフ場やキャンプ場、グラウンドなど、周りに高い建物がない平地はとても危険です。

雷は高い所に落ちやすい性質があるので、金属・絶縁体にかかわらず、釣ざおやゴルフクラブなど、長いものを体より高く突きだす行為は大変危険です。先がとがったものは特に危険なので、雷雨中は傘をささないようにしましょう。

事前に、気象情報や雷注意報、竜巻注意情報を確認して、自分の今後の行動を判断する習慣をつけましょう。

海岸

高いものがない海上では人への落雷の危険性が増します。実際に、ウインドサーフィン中に雷撃を受けたケースもあり、海や砂浜にいれば安全ということはありません。
また、海水を伝って流れてきた雷に感電し、溺れてしまうという被害も報告されています。
雷に気付いたら、すぐに水から上がり、頑丈な建物へ避難しましょう。

高い木の下・林や森の中

木の下に避難してはいけません。木に落ちた雷の電流が、相対的に電気を伝えやすい人体に飛び移ることがあり、とても危険です(これを側撃雷といいます)。
被害を受けないためにも、木から4メートル以上は離れて身をかがめてください。林や森のように木々が生い茂っている場所でも、安全とはいえません。

★落雷から身を守る基本姿勢
万一逃げる場所がないときは、両足を揃えて上半身前かがみにしゃがみ、親指で耳の穴をふさいで、頭をかかえましょう。

安全な場所

乗り物

車やバス、電車、飛行機などの中は基本的には安全な場所です。ただし、必ず窓を閉めて、車内の金属部品に触れないようにしましょう。

しっかりした建物の中

鉄筋コンクリートなどしっかりした建物の中にいれば、万が一建物に雷が落ちたとしても、電気は建物の壁を通して地面に吸収されるので安全です。
木造建築も基本的には安全ですが、電話や電気器具、水道の蛇口など金属に触れていると感電する危険があります。
いずれにせよ、屋内にいるときに雷が近づいてきたら、電気器具、天井、壁から1メートル以上離れるようにしましょう。

★絶対安全とは限らない
実際に車や家の中で感電した例もあり、屋内だからといって100パーセント安全とはいえません。また、パソコンなどを保護するためにも必要に応じてコンセントを抜きましょう。

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