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雪の多い地域の大雪対策

国のおよそ半分が豪雪地帯に区分けされている日本。過去20年の自然災害のうち雪による死者・行方不明者数は、風水害に次ぐ第2位を記録しています(東日本大震災の年を除く)。毎年のことだから…と油断は禁物!事故を防ぐために「我が家の雪対策」を今一度見直しましょう。

雪下ろしで注意すること

雪の事故の多くは、雪下ろし等の除雪中に発生しています

除雪中の屋根からの転落事故や落雪による事故などを防ぐために、
以下のことを心がけましょう。

気温の上昇時は特に注意 ヘルメットと命綱は忘れずに! 2人以上で作業する 携帯電話を身につける はしごは必ず固定する 軒下に注意! 建物の周りに雪を残す
  • ①2人以上で作業をする
    1人での作業中に事故が起きた場合、発見や救助が遅れてしまいます。なるべく家族や近所で声を掛け合って一緒に作業するようにしましょう。
  • ②携帯電話を身につける
    事故発生時の連絡や早期発見のために携帯電話やスマートフォンなどを持つようにしましょう。
  • ③はしごは必ず固定する
    屋根からの転落事故の約3割は、はしごを固定していなかったことにより起きています。はしごの足元はしっかりと固定し、決められた角度で立てかけましょう。
  • ④軒下に注意!
    気温上昇時は屋根に積もった雪が大変滑りやすくなっているため、軒下にはなるべく近づかないようにしましょう。
  • ⑤建物の周りに雪を残す
    落ちたときのダメージ軽減のため、意識的に建物の周りに雪を残しましょう。
  • ⑥ヘルメットと命綱は忘れずに!
    万が一転落したときのため、ヘルメットと命綱の着用を! ヘルメットはあごひもをしっかり締め、命綱は滑りにくく緩みにくいものを使用しましょう。

命綱は強度のある新品のロープで、登山用のザイルや麻ロープを使いましょう。

運転する必要があるときは

ふだんと違う冬道の運転!

  • ・冬道には思わぬ危険が潜んでいます。
    車を運転するときには
    アクセル・ブレーキ・ハンドル操作はゆっくり!
    ライト点灯!
    車間距離をとる!
    これらを必ず守って安全運転を心がけてください。
  • ・荒天時にはできるだけ運転を控えましょう。

特に注意

写真:佐藤 威

冷え込む夜間や明け方は路面凍結に注意!

ただの濡れたアスファルトに見えても、実は表面に薄い氷が張っていて、非常に滑りやすい状態になっていることがあります(ブラックアイスバーン)。気温の低い夜間や明け方の運転時は、路面が黒く見えても要注意です。

写真:佐藤 威

強風で視界が悪いときはホワイトアウトに注意!

強風時に雪が降ると強い地吹雪が発生し、目の前が真っ白で何も見えない状態になります(ホワイトアウト)。雪面に近いほど視程が悪いため、小型自動車の運転手は特に注意が必要です。

(独)土木研究所 寒地土木研究所

万が一、車が立ち往生したら…

通行困難で車が立ち往生した場合、外に出られるときは近くの安全な場所に避難しましょう。歩いての避難が難しく、周囲に安全な建物もない場合は、エンジンを切り、車中にとどまりましょう。

写真:阿部 修

道路でも雪崩の危険が…

道路脇の斜面が急勾配で樹木がない場合、雪が大量に降ったときや気温が上昇したときは、雪崩が発生しやすくなります。道路に達することもありますので、通行時には十分注意しましょう。

防寒具 長靴 スコップ 手袋 事故・閉じ込めに備えて、常に車に乗せておきましょう! 一酸化炭素中毒に注意 暖をとるためにエンジンをかけっぱなしにする場合は、車の周りの雪のたまり具合を常に確認し、マフラー周囲を必ず除雪してください。停車中の車の周りは「吹きだまり」が発生しやすいため、特に注意が必要です。

雪崩から身を守るには

冬山に入るときは細心の注意を

雪崩には自然に発生するものだけでなく、人間が引き起こす誘発性のものもあります。
雪崩の危険性や前兆現象に十分注意することが大切です。

雪崩が起きやすい条件
  • ・高い樹木のない急斜面が最も危険です。
  • ・真冬には、短時間の大量の降雪、気温の急降下や晴天から荒天への急変のあとの大雪のときに起きやすくなります。
  • ・春先には、気温の上昇や大雨によって起きやすくなります。
雪崩の前兆現象

自然に発生する雪崩は、発生時期を予測することが極めて困難です。
しかし、雪崩の危険性が高まっているサインがいくつかあるので、見落とさないようにしましょう。

  • 雪庇(せっぴ)

    写真:佐藤 威

    山の尾根から張り出した雪。崩れ落ちると雪崩を引き起こす。

  • スノーボール

    写真:佐藤 威

    雪庇や巻きだれの一部が崩れて落ちてきたもの。大量のスノーボールが見られると危険。

  • クラック(雪割れ)

    写真:佐藤 威

    斜面にできた雪の割れ目。急に広がるときは危険。

  • 雪しわ

    写真:望月重人

    斜面の雪がしわ状に変形。雪がゆっくり滑っている証拠。

冬山の常識! 三種の神器

冬山に入るときは、三種の神器
(雪崩ビーコン、ゾンテ棒、スコップ)を
携行しましょう。

雪崩ビーコン ゾンテ棒 スコップ 万一、雪崩に埋まっても「三種の神器」で迅速な捜索と救助が可能になります。

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