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大雨・浸水へのそなえ ~水の怖さを知ろう~

大雨というと「バケツをひっくり返したような」とよく例えられますが、近年はそのような短時間に集中して降る雨による被害が日本各地で発生しています。水に関わる災害「水災害」から身を守るために、まずは「水の怖さ」を知ることが大切です。

命に関わる!水の力と動き

気象庁から記録的短時間大雨情報が発表されるほどの雨が降ると、浸水被害や、崖崩れ、土石流、地滑りなどの土砂災害が発生します。

水の力はとても強く、大雨による浸水被害が起こった場合、人や車は簡単に押し流されてしまいます。では、その被害から身を守るためには、どのようなことが重要なのでしょうか。

それは、「水の深さ(水深)」「水の流れの速さ(流速)」が大きく関わっているのを知ること、なのです。

水深と流速の変化によって、体に働く「水の力」は大きくなり、場合によっては「命に関わる事態」を招いてしまうからです。

大人の力でもかなわない、本当に怖い!水の力

マンホールや道路の側溝からあふれ出た水の力には、想像を上回る危険性があります。

水深が2倍になると水圧は4倍
流速が2倍になると水の力(流体力)は4倍にも!

つまり…
水かさが増し、水の流れが速くなればなるほど、水の力も強くなり、歩いて逃げるのが難しくなります。

ポイントは50cm
浸水時、人が歩ける水の深さは膝くらいまで。
成人男性でも、膝の高さ(約50cm)を超えると歩行困難になります!

たとえ水深が浅くても、水の流れが速ければ流されるため、注意が必要です。
特に、人は前からの流れに逆らってふんばることはできても、後ろからの流れには足をすくわれやすくなります。
そうなる前に、安全な場所に早期避難を!

身近に潜む水のキケン

水深が50cmを超えるとドアは開かない

地下室、地下駐車場、地下街など地下空間での浸水は特に危険です。地下室のドアは外開きになっていることが多く、流れ込んだ水がドア前にたまると、ドアに水圧がかかり、開けることができなくなります。

一般的なドア(幅80cm)にかかる水圧は、水深10cmで4kg、30cmで36kg、50cmの水深でgは100kgにもなります。

実験では、小さい子どもやお年寄り全員が開けることのできた水の深さは、わずか10cm(水圧4kg)でした。成人でも水深30cmが限界です。

ドアを押す力は人によって違います。押せる重さは、自分の体重の3割~7割程度の重さまでと覚えておきましょう。

川沿い以外でも水はあふれてくる

水は低きに流れるため、地下空間だけでなく、部分的に低い場所にも浸水します。
自動車で移動中に、鉄道や道路の下をくぐるアンダーパス(掘り下げ式の道路)で立ち往生してしまった事故も各地で発生しています。車が浸水した場合、エンジンが停止し、車ごと流される場合があります。

海岸

「東海水害」では、川の堤防が崩れるなどして、私たちの住んでいる場所まで水があふれ出す「外水氾濫」と、マンホールや側溝などからあふれ出た水による「内水氾濫」とが、同時に起こりました。

「内水氾濫」は川の近く以外でも発生しています。事前に家の周りに水があふれ出るような場所がないか確認をしておきましょう。

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