トップページ > 特集 > 土砂災害の前兆を知って命を守ろう

土砂災害の前兆を知って命を守ろう

山が多い日本は、台風や集中豪雨、地震などにより土砂災害が発生しやすい環境にあります。実際に土石流や崖崩れなどによる災害は毎年全国で約1,000件も発生しており、2014年8月に起きた広島の災害は記憶に新しいところです。突発的に発生する土砂災害は事前の予測も難しい災害です。そこで前兆現象を把握し、まさかの事態に備えて早めの対策をとるようにしましょう。

住んでいる地域の危険度を知る

指定済みの土砂災害警戒区域は全国に約40万か所

土砂災害防止法による土砂災害警戒区域は、日本全国で約40万か所も存在しています(2015年8月末時点)。土砂災害防止法による調査が各地で進められていて、警戒区域はさらに増えて約65万か所になると言われています。2014年8月20日に発生した広島市安佐北区・安佐南区の土砂災害は、土砂災害警戒区域の指定地域ではありませんでしたが、「土石流危険渓流とその氾濫区域」として情報が県から発表されていました。

県庁所在地での土砂災害危険個所数
2014年8月20日広島土砂災害の状況
東京都でも起こる土砂災害

土砂災害は山地部だけで起こるものではありません。東京都でも指定済の土砂災害警戒区域は約8,700か所あり、大雨などで斜面が崩れる被害が起きています。

★まずは自分の住んでいるところが土砂災害の危険区域内かどうかを、ふだんからハザードマップなどで確認しておきましょう。そして、自分の住んでいるところの危険度を知ったうえで、土砂災害警戒情報が発表されたり行政から避難勧告が出されたら、安全なところに避難しましょう。

五感を働かせて異常をキャッチする

土砂災害から身を守るため、前兆現象を知る

土砂災害が起こる前には、「雨の降り方がいつもと違う」「ふだんは冠水しない道路が冠水している」など、いつもと異なる状況が起きている場合があります。それら前兆現象は、目、耳、鼻などの五感で感じることができます。いち早く異変を感じとり、早急に避難しましょう。
ただし、前兆現象はあくまで目安です。過去に発生したいくつかの土砂災害では、前兆現象が報告されていない例もあるので、いつもと同じだから安心というわけではありません。

土砂災害発生の種類と前兆現象

前兆現象は、土石流、崖崩れ、地滑りなど土砂災害の種類によって変わってきます。また、自分の住む場所や環境(地盤が緩い地域、川が近くに流れている等)によっても異なります。

土石流・崖崩れ・地滑り

★これらの現象を発見したら市町村や地域の責任者に連絡するとともに速やかに避難しましょう。そして、前兆を確認するためであっても、危険なところには「絶対に」行かないでください。

自分の命は自分で守る

自宅にいるとき

災害時はとっさの判断ができずに混乱し、正しい行動がとれない場合があります。特に真夜中の大雨での移動は大変困難です。土砂災害の危険区域に自分の家がある場合には、遠くにある指定緊急避難場所だけでなく、危険区域の外にあるできるだけ近くの安全な場所を確保しておくことが重要です。「自分の命は自分で守る」という考えを常に持ち、大雨になる前、例えば「避難準備情報」が出されたら安全なところに早めに自主避難しましょう。

特に、避難勧告等が発令されていなくても、「いつもと違う」「何かおかしい」と思ったら早めの避難を心掛けましょう!!

避難後に何も起こらなくても「避難が無駄になった」と考えてはいけません。「何も起こらずよかった!」と思う心掛けが大切です。

印刷用PDF ダウンロード(約1.9MB)