今回のゲスト:     アラン・メンケンAlan Menken  アメリカ出身 1949年生まれ主な作品リトル・マーメイド美女と野獣アラジン
Eテレ 2019年7月12日(金)の放送内容アンコール

Featured Content
〜K's Interview〜

『アラジン』
今回のゲスト
guest
アラン・メンケンAlan Menken
アメリカ出身 1949年生まれ
主な作品
リトル・マーメイド
美女と野獣
アラジン
1992年公開のディズニーアニメ映画『アラジン』の実写版の音楽を担当する作曲家、アラン・メンケン。これまでに、『リトル・マーメイド』『ポカホンタス』『美女と野獣』など、多くのディズニー作品の音楽を手がけ、アカデミー賞やグラミー賞などを多く受賞。今回のインタビューでは、ピアノ演奏も交えて、曲作りの方程式を語ってくれました。
※文章中の♪は、ピアノ演奏部分と、その曲名です
Kazuo:
You've composed so much music for Disney films. What is your creative process like?
ディズニー映画の音楽を数多く作曲されていますね。どのように作曲しているのですか?
Alan Menken:
Well, I try to ... first of all, to find the world of a story, whatever it is ... if it's Aladdin, then we're in the world of the mysterious East, you know, with Hollywood twists to it. If you were in The Little Mermaid, we're in the world of Hans Christian Andersen's fairy tale but we've moved it to the Caribbean.
まずは、物語の世界観を探ります。『アラジン』ならば、神秘的な東の国が舞台で、そこにハリウッドの要素をプラス。『リトル・マーメイド』だったとしたら、アンデルセンの童話の世界をカリブ海に移動させた感じです。
And then to take the lead from the characters and the characters' journeys and make sure the songs trace that and move, always be moving story forward, be engaging the audience in the style and concept of the score, so they go "Oh, I get it. I like that." You always want to be kind of playing with the audience and communicating with them.
そして、登場人物や、その冒険(物語)を手がかりに、歌が話の流れについて行っているか、物語を前進させているか、楽曲は観客を引き込んでいるか、を確認します。観客が、「分かったぞ!いいね!」となるようにね。常に観客を誘導して、観客と交流するかのように作曲します。
Kazuo:
Is there a formula to music in that sense for you?
作曲の方程式はありますか?
Alan Menken:
There's a vocabulary. Just like a language. Music is a language.
音には語彙(ごい)があります。まさに言語のようにね。音楽は言語です。
So you know, if I play, ♪"Go The Distance" from Hercules
A big, muscular adventure is happening.
If I play, ♪"Colors Of The Wind" from Pocahontas
It's like an open forest, breeze is blowing.
Music can indicate a lot, with a very little bit.
そうですね、もしもこう演奏したら…♪ゴー・ザ・ディスタンス 『ヘラクレス』より
何か大きな、力強い冒険の始まり。
こう演奏したら…♪カラーズ・オブ・ザ・ウィンド『ポカホンタス』より
何か森の中を風が吹き抜ける感じです。
音楽は多くを表現できます。ほんの少しの音でね。
♪"Beauty and the Beast" from Beauty and the Beast
This is a sort of a philosophical look at emotion.
Maybe, ♪"A Whole New World" from Aladdin ... more passionate.
Enthusiasm can be ...♪"Under the Sea" from Little Mermaid
『美女と野獣』の♪美女と野獣は、感情を哲学的に捉えている感じで、おそらく、『アラジン』の♪ホール・ニュー・ワールドは、もっと情熱的で、熱気となると、『リトル・マーメイド』の♪アンダー・ザ・シー。
Music is all emotion. I always try to convey that emotion in a vocabulary. Sometimes it's literal. Sometimes it's just a gut-level thing that communicates. Music is ... it's both simple and complicated at the same time.
音楽は、すべて感情です。私は常に、音の語彙(ごい)で感情を伝えようとします。時に言葉どおりに、時に本能的に。音楽は、単純であり、同時に複雑でもあるのです。
SNSでも情報発信をしているメンケン。インスタグラムには、お父さんとの懐かしい写真もアップされています。今年2月、97才で天国へ旅立った、お父さんについて話してくれました。
Alan Menken:
My memories of my father are so interesting, related to my career. My dad would sit at the piano a lot, and he would play, he would play Fats Waller. He would play things like ... ♪"Ol’ Man Mose"
Which certainly found its way into ... ♪"Friend Like Me" from Aladdin
So, it was a lot of influence there.
父との思い出は、おもしろいものです。私の仕事にも関わっています。父は、よくピアノを弾いていました。ファッツ・ウォーラー(※1920~40年代に活躍したアメリカのジャズピアニスト)の曲などをね。♪オールド・マン・モーズ。この曲が、やがて『アラジン』の♪フレンド・ライク・ミーになったんですよ。だから、父の影響は大きかったですよ。
Kazuo:
Wow, thank you for sharing that with us.
すごい。ありがとうございます。
Alan Menken:
You're welcome.
どういたしまして。

※収録したインタビューから抜粋し、内容に適した日本語訳とともに記載しています。また、テレビで放送された日本語訳とは言い回しが異なる場合もあります。

すべてのインタビューを見る