今回のゲスト:  ガス・ヴァン・サントGus Van Sant アメリカ出身の映画監督 1952年生まれ主な監督作グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちエレファントミルク
Eテレ 2019年4月26日(金)の放送内容

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〜K's Interview〜

『ドント・ウォーリー』
今回のゲスト
guest
ガス・ヴァン・サントGus Van Sant
アメリカ出身の映画監督 1952年生まれ
主な監督作
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
エレファント
ミルク
オレゴン州ポートランド出身の風刺漫画家、ジョン・キャラハンの半生を描いた映画『ドント・ウォーリー』。アルコールに頼る日々を過ごしていた彼は、ある日、自動車事故にあい、胸から下が、まひして自由に動けなくなります。障害、アルコール依存、自暴自棄になるキャラハンは、いくつかのきっかけと仲間たちとの出会いから、いつしか希望の光を見出します。メガホンを取ったのは、オレゴン州ポートランドに長らく暮らしていたガス・ヴァン・サント監督です。
Gus Van Sant:
Portland has very much, like, a countercultural and back-to-the-earth quality, partly because it is a small city and there is a lot of farmland around it. He was very easy to spot. He had bright orange hair, and he had a wheelchair, and he was cruising around a lot. He got around.
ポートランドはとても反体制的で、「大地に戻れ」的な面があります。小さな都市で、周囲に農地がいっぱいあるからかもしれません。彼(ジョン・キャラハン)を見つけるのは、とても簡単でしたよ。明るいオレンジ色の髪で、車いすに乗って、街中を動き回っていましたよ。
He sort of found his cartooning career in the same decade that I was finding my film career. So we were kind of, like, local artists that were finding success in the world outside of Portland at the same time.
彼は、私が映画の仕事を始めたのと同じ時期に、漫画家として仕事を始めたんです。だから、僕らはある種、同時期にポートランドの外で成功を見いだそうとしたローカルな芸術家だったんです。
So he did get a lot of hate mail, particularly concerning, like, the disabled nature of some of the jokes. Like, he was in a wheelchair himself, he was a quadriplegic, and so it was a pretty extensive condition. And he would make fun of it, and so the people would write in, like, "How dare you make fun of people in wheelchairs," not knowing that he was speaking from experience.
彼は、かなり多くの苦情の手紙を受け取っていました。身体障害者をジョークにするものは、特にね。彼自身が、車いすに乗っていて、四肢まひで、かなり重度でした。それを彼はおもしろがっていました。「車いすの人をバカにするなんてどういうこと?」と手紙を寄せた人たちは、彼が自身の経験から話していたことを知らなかったんでしょうね。
He liked people being antagonized, because I think that he was sort of against, like, what you would call political correctness.
彼は人々を敵に回すのが好きだったんです。彼は、「政治的に正しい表現」を使うことに反対だったと思います。
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」では、トラウマを抱える天才青年、妻に先立たれて失意にあえぐ心理学者。「ミルク」では、アメリカで初めて同性愛者であることを公表し当選した実在の政治家、ハーヴェイ・ミルク。これまでに、ガス・ヴァン・サント監督の作品には、複雑な事情を抱えた人物が、多く登場してきました。その理由とは、何なのでしょうか?
Gus Van Sant:
I guess it was just a storytelling, like, attitude, or, like, taking a character that's not on the inside, who is trying to get on the inside, and either fails or doesn’t, to, like, a lot of the characters, like, maybe all of the characters that I’ve had. Even if you have a super-heroic character, they usually have a flaw, like Superman will have Kryptonite, and a great hero will have a phobia, or a soft spot. So the outsider status of a lot of the characters are kind of, like, just a greater degree of that sort of soft spot.
それは、物語に対する姿勢だったと思います。はみ出し者が普通の社会に溶け込もうとして、それが失敗するか、うまくいくか。おそらく、私が今まで取り上げた人物は、ほとんど、あるいは全員、そうでしたね。たとえ、スーパーヒーローのような人物であったとしても欠点はあります。スーパーマンに、クリプトナイトがあったり、すごいヒーローに怖いものや弱点があったりするように。だから、僕が取り上げる多くの人物の部外者的な立場は、そういった弱点をより強調させたものだと思います。

※収録したインタビューから抜粋し、内容に適した日本語訳とともに記載しています。また、テレビで放送された日本語訳とは言い回しが異なる場合もあります。

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