今回のゲスト:  バリー・ジェンキンスBarry Jenkins アメリカ出身の映画監督 1979年生まれ主な監督作Medicine for Melancholyムーンライト
Eテレ 2019年2月28日(木)の放送内容

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〜K's Interview〜

『ビール・ストリートの恋人たち』
今回のゲスト
guest
バリー・ジェンキンスBarry Jenkins
アメリカ出身の映画監督 1979年生まれ
主な監督作
Medicine for Melancholy
ムーンライト
2016年、自らが育ったマイアミのスラム街を舞台に黒人少年の成長を描いた「ムーンライト」で、アカデミー賞作品賞を受賞。最新作「ビール・ストリートの恋人たち」は、1970年代のニューヨークを舞台にした黒人カップルの物語です。
Kazuo:
I feel like these stories have not been told in this way, with an African-American central character, representing their consciousness in these ways. I have never seen it portrayed in this way.
アフリカ系アメリカ人を主人公に描いた作品として、これまでにない物語だと感じました。感情表現の描写も今まで見たことがないものでした。
Barry Jenkins:
Yeah, you know, it's interesting. I think part of that is cinema is a very young medium. It's only for the last 15, 20, 30 years have Black filmmakers en masse — in large numbers — been telling our stories. I think also too; Black authors haven't been adapted as often as they should be.
それは興味深いですね。そう感じるのは、映画が、まだ成熟していない文化だからだと思います。黒人の映画監督がそろって、我々の物語を伝えて、まだ15、20、30年。また、黒人作家の作品は、それほど取り上げられることがありませんでした。
This is the first English language adaptation of James Baldwin into a feature film, and what he does so well in literature is to reflect the interior voice of his characters. And so, you take a thing from this place, and put it in this place, and now we have this Black cinema that is very rich in interior voice.
今回の映画は、ジェイムズ・ボールドウィンの小説を初めて英語で映画化したもので、原作は登場人物の心の声が、とても丁寧に描写されています。それを取り出して配置することで、心の声がよく描かれたブラック・シネマになりました。
原作者のジェイムズ・ボールドウィンは、アメリカを代表する黒人作家のひとり。公民権運動にも積極的に関わり、マルコムXやキング牧師との交流でも知られています。ボールドウィンの作品を映画化することは、ジェンキンス監督にとって、かねてからの夢でした。ブラック・シネマと呼ばれる黒人社会を舞台にした映画は、近年、ハリウッドでも少しずつ存在感を増しています。
Kazuo:
I wanted to ask you your thoughts on the state of diversity in Hollywood right now. Do you have a positive outlook on how things are going?
ハリウッドの多様性についての考えを聞かせてください。現状には、明るい見通しを持っていますか?
Barry Jenkins:
I do man, I do. I definitely have a positive outlook. I think people are coming into the cinema to share culture, to experience other cultures, and hopefully to learn more about the things that I think connect us, and less about the things that separate us. So, I think, yeah, I am optimistic.
もちろん、持っていますよ。まさに明るい見通しを持っていますね。人々は、映画を通して文化を共有し、異なる文化を体験していると思うんです。そして、願わくは、私たちをつなぐものをより多く学び、隔てるものは学ばないでほしいです。ですから、私は楽観的でしょうね。
I try to remain positive, and I'm a guy who grew up in a place where there wasn't very much art ... just like the slums, with no education in the lower class. And yet, I'm making movies about people like myself, and they are being embraced the world over, yeah, I'm definitely positive.
私は、ポジティブでいようとしています。私は、アートとは程遠い場所で育った人間です。いわゆるスラムです。ろくな教育もない、下層階級育ちです。しかしながら、自分のような境遇の人を描く作品を作り、それが世界中で受け入れられているんです。だから、私は絶対にポジティブですよね。
ジェンキンス監督は、Twitterで頻繁に情報を発信しています。彼にとってSNSとは?
I like social media. I think when I first started learning about films, the Internet was one of the things that kind of opened the world to me. Now that I'm somewhat famous, I guess, I still try to use social media in the same way. There are people who just know things, or read things, or watch things that I don't know about, and therefore, social media is a bridge for me to be exposed to their experiences.
私はSNSが好きです。映画を学び始めた頃は、インターネットが、私にとって世界への扉のひとつでした。今、自分は少しだけ有名人になりましたが、SNSを今までと同じように使い続けるつもりです。知識や、読んだ本、見た作品、私が知らないことを知る人がいます。ですから、SNSは、それらの経験に触れるための橋になるんですよ。

※収録したインタビューから抜粋し、内容に適した日本語訳とともに記載しています。また、テレビで放送された日本語訳とは言い回しが異なる場合もあります。

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