人口の増加に伴って、救急出動が日中の時間帯に集中している川崎市。日中の活動に特化した「デイタイム救急隊」の運用が4月1日から始まりました。
人口の増加に伴って、救急出動件数が年々増加傾向にある川崎市。
おととし(令和4年)の救急出動は、8万4000件あまりとこれまでで最も多くなりました。
川崎市消防局によりますと、特に午前8時から午後8時までの日中の時間帯の通報が夜間の1.8倍にのぼったということです。
日中の通報の中には「日焼けが痛い」など必ずしも救急車を呼ぶ必要性が高いとはいえない通報も含まれているということです。
特に川崎市の中原区や高津区のエリアで、日中、救急隊が現場に到着するまでにより多くの時間がかかっているということです。
このため、川崎市消防局はことし4月1日から、日中の時間帯に限定して活動する「デイタイム救急隊」を新たに1隊設置して対応することにしました。
デイタイム救急隊が設置されたのは、武蔵小杉駅の周辺地域を管轄する中原消防署です。
4月1日に行われた発隊式では、喜熨斗千織隊長が救急車に取り付ける隊のロゴが入ったステッカーを受け取ったあと、熊谷智子署長から「市民サービスの向上に取り組んでほしい」と訓示を受けました。
「デイタイム救急隊」は東京消防庁などでもすでに導入されています。
川崎市消防局は来年度(令和7年度)も隣接する区の消防署で1隊さらに増やすことにしています。
熊谷署長
「暖かい日が続き、行楽シーズンを迎えるので、外出や飲酒の機会が多くなり、けがなども増える可能性があります。みなさんには適時・適正な救急利用をして欲しいと考えています」