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“フェーズフリー”って? 川崎市「備えるフェスタ」

  • 2024年2月27日
2/15(木)おかえり天気で備えるフェスタを紹介  写真右 :川崎市危機管理本部 小木曽  課長

みなさんは“フェーズフリー”という言葉をご存じですか?フェーズは英語で“局面”、フリーは“なくす”という意味です。日常と災害時の境をなくして、ふだんから家にあるものを使って災害へ備えるという考え。フェーズフリーをテーマにした川崎市が主催する防災イベント「備えるフェスタ2024」に行ってきました。

家にあるもので蒸しパン作る!

左:減災ガールズの小畑さん

フェーズフリーの取り組みとして、家にあるものを活用して蒸しパンを調理している団体がありました。その名も“減災ガールズ”。川崎市溝口を拠点に、災害時の被害を少しでも減らす「減災」を目指して活動しています。東日本大震災、熊本地震で被災した人たちとの交流がきっかけでこの団体を立ち上げました。

この日作っていたのは蒸しパン。材料はふだん家にあるもので十分。耐熱性のポリエチレン袋に材料をいれてよく混ぜ、お湯であたためるだけと作り方もシンプルです。

減災ガールズの小畑さんは簡単に作れる蒸しパンをおすすめしています。ふだん使っているものを上手に活用して、まずは作ってみることが大切だと思います。

蒸しパンを試食した親子は「甘くておいしい。これなら家にあるもので簡単に作れそうだね。」と話していました。

自衛隊カレーの味は?!

陸上自衛隊座間駐屯地の隊員は災害時の炊き出しで作る“自衛隊カレー”を提供していました。約300食用意されたカレーは大人気で1時間以内に配付が終了となりました。

来場者は「自衛隊が作るカレーを食べるのは初めてで、とてもよい経験になりました。おいしくて食べやすい味付けになっています。」とのことでした。

自衛隊員

ふだんの食事として食べるカレーも災害時と同じ方法で作っています。今回のイベントではレシピ通り作りましたが、コーヒー牛乳や粉コーヒーを少し入れて、味に飽きがこないように工夫することもあります。被災地において、自衛隊では救助活動の他にも、炊き出しを行っていることを知っていただければと思います。

日常から“共助”の精神を!

メインステージ 平間小学校4年生

川崎市立平間小学校の生徒は、授業で災害時にお互いを助け合う“共助”の精神を学び、日常から地域の人たちと挨拶などを通してつながりを深めています。生徒たちはフェーズフリーを川崎市全体に広げていきたいという思いがあり、心に呼びかける「心のフェーズフリー」をダンスで表現しメインステージを盛り上げました。

“備えない”けど“備えちゃう”でも備えた後も大事!

 

川崎市危機管理本部のブースでは「食料の備え」と「トイレの準備」ができているかをチェックするアンケートを行っていました。例えば「食料は3日分以上買い置きしている?」にYes/NOで答えていくとどれだけ準備ができているか教えてくれるものです。

「食料の備え」については、回答した半分以上の人が、「準備がよくできている」との結果でした。食料の備蓄については意識的に進める人が多いようです。一方「トイレの準備」については「よくできている」人が半分になりました。

「食料の備え」や「トイレの準備」をすすめていくポイントを担当者に聞きました。

川崎市危機管理本部 小木曽さん

自宅の中にある物が災害時にも役立つかをイメージすることや、物を買う時に災害時にも役立つ商品を選ぶようにすることが、フェーズフリーの第一歩だと思います。そのような視点を持つことで備えないけど、結果、備えちゃう、ことにつながります。

さらに、食料を備えた後もカセットコンロなどの調理器具を実際に使ってみることが大切です。

NHK横浜局もブースを出展

NHK横浜局のブースでは、「もしものときのがんこちゃん」の動画を上映し、災害時に命を守るための正しい行動を親子で学んでもらいました。

マドロスどーもくんもブースに遊びに来てくれました。

イベントは午前11時から午後4時まで開かれ、会場は終日、フェーズフリーの考えを学ぼうと多くの人でにぎわっていました。

【編集後記】

今回の備えるフェスタ2024はフェーズフリーがテーマでした。取材を進めるにうちに私自身もこのテーマの大切さを実感しました。災害はいつ起こるかわかりません。備えがまだ・・・という方は、初めから何でも買いそろえるのではなく、ふだん使っているものの中から、災害時にも使えそうなものを考えてみることから始めてはいかがでしょうか。

池田 廣成

  • 池田 廣成

    NHK 横浜局

    池田 廣成

    2008年入局。初任地は山口局。首都圏局を経て横浜へ。デジタル発信やWEB記事などを担当

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