横浜市旭区で、当時小学3年生だった野村香さんが行方不明になってから、ことしで32年になります。
70代の両親は、娘の帰りを待ち続けています。
野村香さんは、小学3年生だった平成3年10月1日、横浜市旭区本宿町の自宅を出て書道教室に向かったあと、行方がわからなくなりました。
警察ではこれまでにのべ9万7956人の捜査員が、5万7862世帯に聞き込み捜査を行うなどしてきましたが、有力な手がかりが得られていません。
9月29日、行方不明から32年となるのを前に、父親の節二さん(75)と、母親の郁子さん(70)が、地元の中学生や警察官とともに、最寄りの二俣川駅の通路に立ち、利用客たちにチラシを渡しながら情報提供を呼びかけました。
「香さんを捜して」と大きく書かれたチラシには、行方がわからなくなった当時の写真などとともに、ことし40歳になった香さんをイメージして描かれた似顔絵が載っています。
両親たちは40分あまりで、用意していたおよそ1000部を配り終えました。
私たちだけではこのような活動ができないので、皆さんに協力していただいて本当にありがたいです。なかなか情報がなく、体力的にいつまでできるかという思いもあり、何とも言えない気持ちですが、皆さんにいい報告ができることを願っています。
情報がほしいという思いとともに、香や地域の皆さん、それにもしいるのなら、香を連れ去った犯人にも、私たち夫婦が元気に活動を続けている姿を見せることに、意味があると思っています。
皆さんに忘れられないよう、活動を続けていきたいです。
情報提供の連絡先は旭警察署の特別捜査本部です。
電話番号は045-361-0110です。