「海外旅行のお土産で買った肉製品は大丈夫?」「機内食で出された果物をついうっかりカバンに入れてしまった・・・」
こんな疑問や経験はないでしょうか。海外旅行から帰国する際、日本への持ち込みが禁止されているものについて調べてみました。
8月16日、横浜市にある新港ふ頭客船ターミナル。
海外などのクルーズ旅行に出発する人たちが集まっていました。
出発する人たちに向けて、日本への持ち込みが規制されているものについて注意喚起が行われました。
そこに初めて集合したのが、税関の「カスタム君」、動物検疫所の「クンくん」、植物防疫所の「ぴーきゅん」のキャラクターです。
その日、船で出航する予定の旅行者は、キャラクターと写真撮影をしたり、職員から説明を受けたりして、日本への持ち込みが禁止されている規制品について理解を深めていました。
禁止されているものを日本国内に持ち込んだ場合、罰則がかされる場合もあります。
「最後まで楽しい旅行にしたい!」
そのために気をつけなければいけないポイントについて取材しました。
植物防疫所公式キャラクター「ぴーきゅん」です。
名前の由来は植物検疫「Plant Quarantine」の頭文字「PQ」をとったもの。目元がpとqになっているところがチャームポイントで、植物防疫所の職員の道具であるルーペをもっているのが特徴です
動物検疫所イメージキャラクター「クンくん」です。
検疫探知犬をイメージしたクンくんは鼻がよく、ごほうびのおやつを食べることが大好き。エプロンは仕事モードのスイッチになる
税関イメージキャラクター「カスタム君」です。
麻薬探知犬をイメージしたカスタム君の名前の由来は税関を英語でCUSTOMS(カスタムス)ということから名付けられた。実は、全国の税関ごとにご当地のカスタム君がいる
日本のスーパーなどでも売っている身近なマンゴウやパパイヤなどの果物。
これらは日本への持ち込みが禁止されています。
なぜ持ち込みが禁止されているのでしょうか。
植物防疫所の公式キャラクター「ぴーきゅん」に聞きました。
どうしてスーパーなどで売っているマンゴウやパパイヤなどの果物は海外から持ち込みが禁止されているの?
スーパーなどで売られている輸入された果物は特別な消毒措置をされているから輸入できるけど、地域によっては果物に隠れている病害虫が日本で被害をもたらす可能性があるから持ち込みが禁止されているよ
動物検疫所では、輸出入される動物や畜産物を検査して、家畜の伝染病が日本に侵入することを防ぐために検疫探知犬が活躍しています。
そんな検疫探知犬がモチーフの動物検疫所のイメージキャラクター「クンくん」に海外旅行への注意点を聞きました。
海外旅行から日本へ帰ってくる人に注意してほしいことは?
これを見てください。これは日本へ持ち込めない肉製品です
肉製品や植物は検査が必要だから、日本へ入国するときに、家庭料理や空港で買ったお肉、船で出された朝食のサンドイッチや機内食で後で食べようと思った果物をもって入国することは禁止されているよ。後で食べようと思って、そのままにして入国したら僕のこの鼻で見つけるから、ダメだよ
税関のブースでは、ワシントン条約で輸出入が規制されているものの標本が展示されていました。
海外でショッピングする上で気をつけなければいけないポイントについて、税関のイメージキャラクター「カスタム君」に聞きました。
海外の買い物で気をつけないといけない点は?
身近にあるようなものでも偽のブランド品やキャラクターが描かれた商品などは知的財産侵害物品が当たる可能性があるから、海外で買い物をするときは気をつけてね。
(偽物のブランド品をみて)パッと見ただけでは、全然分からなかった、ショッピングするときも気をつけないといけないと思った。
植物防疫所というと、鉢に入った観葉植物のイメージだったけど身近なフルーツも対象だったのでびっくりした。船で出されたご飯や機内食のフルーツなどをあとで食べようと思って、うっかり持ってきてしまう人もいるだろうから気をつけなければと思った。