中古車販売会社「ビッグモーター」の各地の店舗前で街路樹が枯れている問題。川崎市の「ビッグモーター川崎店前」では去年、街路樹のツツジ6本を、店側が伐採していたことを認めました。どうして伐採したのか、市が店側とのやりとりを明かしました。
川崎市が管理する道路に面しては、ビッグモーターの店舗が2つあります。
このうち川崎区の「ビッグモーター川崎店」では、街路樹のツツジ6株を伐採したことを認めています。
ツツジが伐採されたのは2022年の10月ごろとみられます。
川崎市は一連の問題を受けて調査した際に、伐採されているのを発見しました。
その後ビッグモーターの本社と、電話で以下のようなやりとりがあったことを明かしました。
ビッグモーター本社担当者
去年10月に市に植栽帯(街路樹)の剪定について要望したところ、『市ではやらないが、こちらで剪定してもよい』と言われたために切ったと認識している。
川崎市担当者
安全な範囲で先をつまむ程度の剪定であればよいとの説明であり、木の根元から伐採するのは程度を超えている。そちらで切ったということであれば、今後現状復旧していただきたいと考えている。
ビッグモーター本社担当者
当社で現状復旧したいと考えている。どのように復旧すればいいか、教えて頂きたい。
川崎市によりますと、去年問い合わせがあった際、剪定が必要な状態とは考えていなかったということです。
市は8月4日、ツツジを伐採した事に対して、警察に被害届を出しました。
市では除草剤がまかれている可能性もあるとして、2つの店の前で土壌調査を行いました。
ビッグモーター川崎店前では、市の職員が切り株の周囲の土を掘って、容器に入れていました。
今後、市の環境総合研究所で除草剤の成分が入っていないか、3週間ほどかけて分析するということです。
川崎市みどりの保全整備課 渡邉光次郎 担当課長
市民のための緑を毀損する行為で遺憾だ。厳正に対応していきたい。