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神奈川県知事選挙 政策 主張 手応えは? 投票日前に最後の訴え

  • 2023年04月08日

神奈川県知事選挙は現職と新人4人の争いです。
選挙戦最終日の8日の訴えを取材。
政策や主張のほか、選挙戦の手応えなども聞きました。

現職と新人4人の争い

神奈川県知事選挙に立候補しているのは、届け出順にご覧の方々です。

岸候補の訴え

岸さんは終日、横浜市中心部を回って支持を訴えました。

石炭火力や原発に頼らない、再生エネルギー100%を神奈川で実現します。地域に合った再生可能エネルギーで、地域循環型の新しい社会を作ります。
誰もが自分の人生設計を、夢を持って描けるようにするためには、賃金の底上げと、安定した仕事があることが何より大切です。非正規雇用を正規雇用にし、男女の賃金格差をなくします。
小中学校の学校給食を無償にします。親の経済力に関係なく、どの子も学べるように県の中で給付金制度を設けていきます。
相模原市の橋本の方ではリニア、横須賀では石炭火力の発電所など、市民が望まないさまざまなことが県内で起ころうとしています。
神奈川を変える大きなチャンスがあしたの県知事選挙です。皆さん一人一人が主人公になる県政を、私と一緒につくってください。ピープルパワーで1人1人の投票で神奈川を変えることができます。次の世代に希望ある神奈川を渡せるよう、私を初の女性知事にしてください。

「政治を変えて」願い伝わる

街頭演説のあと選挙戦の手応えなどを聞きました。

「ものすごく反応があります。さまざまな世代からの反応があって、やっぱり10代の人たちは気候危機のことが多いですし、働く若い人たちは給料上げてという声ですとか。子育て世代の人は学費が高すぎるって悩みや、高齢の方はこれから暮らしていけるのか心配という声もあります。ものすごく『政治を変えてほしい』っていう願いがどんどん伝わってくるような選挙戦です。
どういう政策が気になるか、有権者の方に聞いていますが、ボトムアップの政治を望んでいるとか、もういいかげんに変えてほしいというようなことを話されています。
私たちが主人公になる、私たちの願いがかなうような政治に。特に今気候危機にしても、戦争をする国になるかどうか、そういう過渡期でもあるから。やっぱり次の世代が希望を持てるような神奈川にしていきたいと思います」

加藤候補の訴え

加藤さんは県庁前で街頭演説を行いました。

AIとロボットに仕事を奪われるこれからの人々は、カジノホテルで働くことになる可能性が高いでしょう。日本は観光立国でいけばいいのです。カジノホテルというのが未来の形なのです。
年功序列の終身雇用は残念ながらもう終わりました。中年になってから大学院を受け直してもいいし、体力や知力を測定して記録するパスポートを発行すれば、定年制は廃止されるので、人生設計はもっとフレキシブルになります。

高齢者が働きやすい社会に

街頭演説のあと、訴えたい政策などを聞きました。

「高齢になると知力や体力は個人差が大きくなります。定期的に測定して免許証のようにパスポートを発行することで、転職するときの参考になるのではないか。高齢になっても、若い人になるべく負担をかけないために、フルタイムじゃなくて週に2日くらいでも働いた方がいいと思っています。
県庁には地震や津波などの自然災害や、ミサイルの攻撃に備えて、危機管理センターや地下シェルターを設置したい」

黒岩候補の訴え

黒岩さんは午前中選挙事務所で、子育て世代の女性たちとオンラインで意見交換しました。参加者から保育園を探す大変さや、学童保育に関する要望などを聞き取りました。

少子化対策などスピード感持って

今週、過去の女性問題が明らかになったことから、予定していた街頭演説を取りやめ、選挙カーに乗って1時間ほど横浜市内を遊説しました。
選挙戦の最後に、事務所の前で支持者に向かってあいさつしました。

17日間、12年間しっかりと取り組んできた思いを伝えながら、さらに県民の皆様の命を輝かせたい、そんな思いでしっかりと訴えてきました。県民の皆さんと直接ふれあい、色々な言葉を直接交わす機会をたくさん作り、今回初めてリモートも使って、少子化対策や医療などさまざまなテーマについて、いろいろな方とお話をしました。
もし当選させて頂くことができたら、スピード感を持って実行していくという思いをしっかりと胸に刻んだところです。
そんな中で、私のかつてのプライベートなことで、皆様に大変なご心配、ご不快な思いを与えてしまったこと、本当に反省をしております。その思いをバネにして、もし明日当選させて頂いたならば、お詫びをしながら、仕事でしっかりと皆様にお返しをしていきたい。マイナス部分もをプラスに変えて、しっかりと頑張っていきたい。

大津候補の訴え(告示日)

大津さんは8日に演説の予定がありませんでした。告示日に訴えた内容をお伝えします。

私たち30歳以上からしか立候補できないという事で、本当30歳以下でもきちんと納税している方々たくさんいると思うんですよね。私たち若い人たちに「投票に行け」と、おじいさんたちは言うんですが、立候補はできないっておかしいと思います。優秀な方が18歳以上からでもたくさんいると思いますし、そういうところも変えていきたいと思っています。議会のオンライン化もこれからどんどん進めて、障害のある方でも子育てしながらでも働きやすい、議員になりやすい環境を作っていきたいです。
女性も増えていく事で、女性の声がすごく反映されやすくなると思います。もっとこうしたいっていう気持ちを、みんなたくさん持ってるんですよね。そうやって関心を持つとすごく政治が面白いなっていうことが分かると思うので、それを私たちが分かりやすく楽しく伝えていきたいなと思っています。

私は神奈川県で生まれ育ちました。神奈川県のことが大好きで、青春を過ごした街です。神奈川県知事選に出るって友達に言ったら、すごくびっくりされましたけど。
これからもどんどん皆さんに本当に政治に興味を持ってもらいたいなと。政治の事を話すのは頭おかしいやつって思われない、安全な未来を目指して頑張っていきたいなと思っています。

投票は4月9日

神奈川県知事選挙の投票日は、相模原市長選挙、県議選、横浜・川崎・相模原の市議選とともに、4月9日です。
候補者の訴えや顔ぶれ、アンケートの内容などを、NHK横浜のホームページ「かながわ情報羅針盤」や特設サイトでお伝えしています。ご覧下さい。

  • 古賀さくら

    横浜放送局 記者

    古賀さくら

    横浜局、前橋局を経て、現在は横浜局で主に県政を担当。 新型コロナウイルスへの対策をはじめ、医療や介護福祉分野を精力的に取材。

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