神奈川県知事選挙 黒岩祐治氏が当選 統一地方選挙

現職に新人3人が挑んだ神奈川県知事選挙は、自民党、公明党、国民民主党のいずれも県組織が推薦した現職の黒岩祐治氏が4回目の当選を果たしました。

本当にありがとうございます。ただ、本来ならば万歳という形で、皆さんとともにお祝いするところですが、今回は万歳がありません。皆さんから拍手をいただいて、私が頭を下げてお礼を言う異例の形になりました。まずはこのことについて、本当に心からお詫びを申し上げたい。

私の10年以上前のことですがプライベートなことで大変皆さんに不愉快な、不快な思いをさせてしまいました。県民の皆様、『裏切られたな』と思われた方も多かったのではないかと思います。それから、私を支持してくださったさまざまな政党・団体の皆様、そして一緒に戦ったこのスタッフの皆様、ボランティアの皆様、そして神奈川県の職員の皆さん、みんなに本当に神奈川のプライドを傷つけてしまった。心からお詫びを申し上げたいと思っています。その中で、こういったものを取り返すべく、しっかりと県政運営に当たっていきたいと思っています。そういう状況の中で、ご評価いただいたことについて本当に身の引き締まる思いです。

3期12年にわたって、『いのち輝くマグネット神奈川』を進めてきた。それから、この3年間はコロナ、コロナでありますけども、40以上のコロナの『神奈川モデル』といったものをつくって、国をリードしてきた。そういったこれまでのことが評価いただいたのかなと思っています。『県民目線のデジタル行政で優しい社会を実現』と掲げたわけですが、そういったことに対するご期待をいただいたのかなと受け止めています。県民の皆様がコロナ対策の部分は評価して下さっていることは、肌で感じることができました。今回、普段できないことという中で、県民の皆さんとの直接の触れ合いといったことを大事にしました。街頭で皆さんと写真を撮っていただいた時に、いろんな方から声をかけていただき『神奈川のコロナ対策、素晴らしかったですね』といったことを何人もの方から言っていただきました。非常にありがたかった。いま、すでにデジタル革命といったものが本格的に進んでいるところを、うまく繋げていくということを考えています。いまデータ連携基盤といったものを、いち早く作ろうとしています。このデータ連携基盤が出来上がった上に、さまざまなデータを重ねていくことによって、まずは防災から、そして次はヘルスケアからといったことを次々、デジタルでどんなことができるのかといったモデルを示していきたいなと思っています。

まだ投票の全体が分からないので、そのあたりはよく分かりません。ただ、最終日、横浜市内を回った感触では、多くの皆様が手を振って下さったことがあり、私としてはもっとひどい言葉を投げかけられたり、厳しい対応があったりといったものを覚悟もしたのですが、最後の最後のところでも比較的皆さんが温かく迎えてくださった。しかし、特に期日前投票された方は、『そんなことだったら投票しなかった』と思われる方もいらっしゃるかもしれない。しかし、こうやって当選させていただいた以上は、仕事でお返ししていく。失ったこの信頼といったものを仕事でお返しをしていきたい。本来ならば、ゼロからスタートですが、今回はマイナスからのスタートだと自分で受け止めていますので、これまで以上に、真摯な形で向き合って、県民の皆様のそういったご不快な懸念に対しても、お答えできるように全力を尽くしてまいりたいと思っています。