~ 目指そう!すべてのこどもが安心安全な街 ~というテーマで3月5日、横浜市港北区で「こども防災フェア2023」が開催されました。
こちらのイベントでは地元の小学生たちが防災に関する学習発表をしたほか、防災関連のさまざまなブースが出展されました。
防災フェアでは、地元・港北区の箕輪小学校の4年2組の子どもたちが、災害時の備えをテーマに授業で調べたことを発表しました。
「もし、鶴見川が氾濫したら」
災害時、できるだけ安全なルートを使って避難するために、子どもたち自らが避難場所までのルートを歩いて危険な場所がないか調べました。
地図には「大きな穴が開いている所がある」「マンホールが多く、滑りやすくなり危ない」など、危険と思われる場所を書き込みました。
防災関連のクイズも発表し、会場は大いに盛り上がっていました。
「災害時の飲み水はここで!」
港北区内には、小中学校や公園など、災害時に給水できる場所「災害時給水所」が、半径約500メートルの範囲内に設置されています。
この“災害時給水所”とは、地震などで水が出なくなっても、誰でも給水ができる場所で、耐震給水栓といって地震に強い水道管を使った屋外の水飲み場となっています。
また会場では、実際に2トン給水車を使った給水体験なども行われていました。
従来、ほとんどの自治体で備蓄しているのがカンパンです。
カンパンは、約100gで400kca程度という摂取カロリーの高さや賞味期限も長いことから備蓄に適しています。
ただ、小麦が主成分であり、一部には乳やゴマなどのアレルギー物質も含まれている場合があるため、注意が必要だとしています。
また、自治体で用意している食料や水などの備蓄品は、基本的には自宅が倒壊するなどして、避難所で生活せざるを得ない方や、帰宅困難者の方たち向けに用意されています。
首都圏直下地震においては、8割以上の方が自宅避難することを想定されており、それぞれの家庭の事情に合わせた備蓄品を準備することも大切です。
公園は災害時には避難所になる他、かまどベンチや防災トイレ、備蓄庫など、災害時に役立つ設備が置かれているところもあります。
会場のTsunashima SST内にある芝生の休憩スペースにも常時置かれていて、今回の防災フェアで改めて紹介されていました。
今後、30年以内に70~80%の確率で発生するとされている南海トラフ巨大地震。
国の想定では太平洋側の広い範囲で最大震度7,揺れが3分以上続く地域もあります。
NHK横浜放送局のブースではVRで、その揺れを体験していただきました。
NHK東日本大震災アーカイブス 2011年3月11日「あの日、何が起きていたのか?」
震災発生時の様子について、約6分にまとめたNHKのニュース映像も上映しました。
今年は関東大震災から100年目の節目。
大きな災害は、またいつか必ず起こります。
みなさんもご自身や家族、大切な人の命を守るために、
災害への「備え」を改めて考えてみませんか。