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伊勢原市の高校生 ラジオ番組で地元プロモーション NHK横浜

  • 2023年01月13日

地域の魅力多くの人に知ってもらおうと、神奈川県伊勢原市で高校の放送部の生徒たちが、自分たちで市内を取材してラジオ番組を制作する挑戦が行われました。

地域の魅力、つたえたい!

ナレーション吹き込みの様子

挑戦したのは神奈川県伊勢原市の私立「向上高等学校」の放送部の部員8人。
放送部は、これまでも県内の名産品や、防災の大切さを伝えるラジオ番組を作ってきましたが、今回テーマに選んだのが、「伊勢原市の乳牛」です。

責任者の三本大河さん

番組の責任者は、放送部1年の三本大河さんです。
地元出身の三本さんですが、実は伊勢原市は酪農が盛んだということがあまり知られていないので、それをもっとアピールしたいと考えたといいます。

制作会議の様子

去年10月、三本さんたちは高校で制作会議を開きました。
音声だけで情報を伝えるラジオならではの番組作りについて意見を出し合いました。
「乳牛の鳴き声を生かしたい」
「地域に密着した牧場の経営者の思いをインタビューで聞きたい」
など、部員たちからは、さまざまな意見が出されました。

伊勢原市にある石田牧場

去年の11月、三本さんたちは市内で40頭の乳牛を飼育している牧場の経営者の石田陽一さんを訪ねました。石田さんに酪農にかける思いや牧場経営の目標などについて、およそ20分にわたってインタビューしました。またラジオで、効果音として使う牛の鳴き声を収録しました。

取材を受ける石田さん

石田さん
酪農という仕事は、毎日が感動と驚きの連続なのでやりがいがあります。地元密着の豊かな食生活づくりに携わることができるような牧場を目指したいです。

石田さん

自分たちだけで発信するのは難しいので、高校生が取材してくれてありがたいですね

取材をもとに制作  ”音”で魅力を伝える

編集作業の様子

取材後、さっそく編集作業に取りかかりました。
聞く人の心を少しでもつかめるよう、試行錯誤しながら読み上げるコメントを考えていました。
ナレーションの吹き込みでは、抑揚をつけながらストーリーを丁寧に読み、番組を仕上げていきました。およそ1か月をかけて4分間のラジオ番組が完成しました。

完成した番組には、神奈川県内で伊勢原市は、牛乳の生産量がトップクラスだということや、牧場経営の石田さんが語る「酪農のやりがい」など、地域の魅力が盛り込まれています。

三本さんたちは、このラジオ番組を神奈川県のコンテストにも出品。残念ながら優勝はかないませんでしたが、伊勢原市から吉報が届きました。
市の広報戦略課が市内の中学校でラジオ番組を放送してくれることになったのです。地域の魅力を伝えたいという三本さんたちの思いがかないました。

三本さん
「時間をかけてやっと完成したのでうれしいです。伊勢原市のシティープロモーションに貢献できることになってよかったと思うし、市のいいところを広めていきたいです。」

【編集後記】

地域の魅力発信は、多くの自治体などが取り組んでいますが、その担い手が若者になることで、情報が受け手にとってより身近に感じられるのではないかと思いました。若者が地域の応援隊として、プロモーションの一翼を担う動きが全国に広がっていけばいいなと感じました。

  • 高橋哉至

    横浜放送局 記者

    高橋哉至

    平成30年入局。宇都宮放送局や両毛広域支局を経て、令和3年11月から横浜放送局厚木支局。県央地域の行政課題やマチネタ、スポーツ関連の話題などを幅広く取材。

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