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鎌倉殿の13人 最終回のラストを小栗旬さんら出演者が振り返る

  • 2022年12月19日

今月18日に最終回を迎えたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。その最終回を北条義時役の小栗旬さんや北条政子役の小池栄子さんら出演者7人のトークショーとパブリックビューイングで楽しんでもらおうというグランドフィナーレが神奈川県鎌倉市で開かれました。テレビでは伝えきれなかった出演者たちの思いや撮影の裏話などをお伝えします。

「鎌倉殿の13人」グランドフィナーレ

グランドフィナーレ

グランドフィナーレは、鎌倉市にある鎌倉女子大学をメイン会場に札幌、名古屋、京都、それに大分の会場が結ばれました。
その模様はNHK横浜放送局のツイッター公式アカウント(@nhk_yokohama)でもライブ配信され、およそ3万人が視聴しました。

トークショーで撮影裏話を披露

最終回を前に、鎌倉の会場には小栗旬さんや小池栄子さんら7人が登壇し、お題に合わせて撮影現場の裏話などを披露しました。
このうち、「クランクインした日の自分にいま伝えたいこと」というお題では・・・。

小栗旬さん

北条義時役・小栗旬さん
「その日の自分にねぎらいのことばをかけていると、楽をしてしまうと思うので、『今回の役は結構やばいから、頑張った方がいいよ』と伝えると思います。そうすると今回のように同じことが繰り返せるのかな」

宮沢りえさん

りく役・宮沢りえさん
「こういったダークサイドの役をやるのが初めての経験に近かったので、大丈夫かなと思っていましたが、終えてみると別のファンが増えました。自分ができるかと戸惑いも最初はあったんですが、脚本の三谷さんマジックで、ただの悪女では終わらず、人間としてチャーミングに描いて下さったので、『そこは思い切ってやっていいよ』って伝えたいです」

宮澤エマさん

実衣役・宮澤エマさん
「『怖がらないで』ということが一番ですかね。1年半かけて、小栗さんや小池さんらチームのスタッフが素晴らしい現場を作って下さり、行くたびに楽しくて自由に挑戦できる現場でした。その状況は最高峰レベルの現場なんだから、『怖がってないで楽しめ』と言いたいです」

最終回をPVで視聴

いったいどのような結末を迎えるのか。ついに最終回のパブリックビューイングが始まりました。
抽選で招待されたおよそ1000人のファンを驚かせたのは、冒頭のシーンでした。
来年の大河ドラマの主人公、徳川家康(松本潤さん)が登場すると、会場にどよめきが起こりました。オープニングのあと、いよいよ始まった承久の乱。北条泰時の活躍で官軍を倒します。そして、幕府が力を拡大させたやさき、義時の体調に異変が。義時が姉の政子のそばで亡くなるラストシーンでは、涙を流すファンもいました。

ファンから拍手も

義時のラストシーン

パブリックビューイングのあと、会場は少しの静寂を置いて拍手が湧きました。
そして、出演者が再び登壇し、ラストシーンを振り返りました。

小栗旬さん

北条義時役・小栗旬さん
「台本をもらって、こういう終わりなのか、本当にこれしかなかったのかな、ということはいろんなところで言ってきたんですけど、やっぱり僕たちの作った『鎌倉殿の13人』という作品においては、自分の人生の終わりを告げるのはやっぱりお姉ちゃん(北条政子)じゃないといかないだろうと思いますね」

小池栄子さん

北条政子役・小池栄子さん
「見て下さった皆さんも何をどう言っていいのか分からないラストシーンだと思うんですけど、それがまさしく台本をもらったときの感想で、気づいたら1時間たっているような感じで。政子の行動にしてみても、いろんな思いの積み重ねや、姉として最後の弟の行動を愛情として受け止める方もいると思いますが、いまだに消化しきれていない部分もあったのですが、お客さんの手に渡って、それぞれの立場で考え方も違うでしょうし、『これだ』というわかりやすい答えがないものだと思います」

ラストシーンの裏話も

菊地凛子さん

ラストシーンの撮影について共演者からこんな裏話も。

のえ役・菊地凛子さん
「小栗さんとの最後のシーンは、どうやったらいいのかなとすごく迷いました。小栗さんの背中がいろんなものを含んでいて、それだけで義時のすべてを物語っている感じで、その現場で起きた、生身でやったという感じがしたのが、すごく印象に残っています。小栗さんは、何日か召し上がっていないような状況だったのですが、私がおいしそうなパンを持って行っちゃったんです」

北条義時役・小栗旬さん
「おいしいパンを持って帰りました。最後の撮影の週は3日間だったのですが、その前の週までは元気なシーンを撮っていたので、付け焼き刃ですが、最後の方は食事を抜いて、ごはんを食べなければなんとかなるだろうと過ごしていました。3日間で一気に、VSのえさん、VS三浦義村、VS北条政子のシーンを連続で撮って最後を迎えました。最終回の撮影の前日にはそわそわしてしまったので、栄子ちゃんに『寝れてますか』ってメールしたら、『寝られないね』っていう話をしていました」

また、トークショーでも、チャーミングな笑顔を見せていた北条泰時役の坂口健太郎さん。三浦義村役の山本耕史さんとの、撮影中のやりとりについて2人が語りました。

坂口健太郎さん

北条泰時役・坂口健太郎さん
「撮影が耕史さんと小栗さんのせいでよく止まっていました。楽しかったというか、NGを出せないので緊張感もありました。仕掛けてくるのに笑っちゃうとだめだから。北条家が十二神将の像のポーズをとるシーンでは、小栗さんが『こんなポーズで』というのをやっていたらOKがかからなかったというのがありましたね」

山本耕史さん

三浦義村役・山本耕史さん
「坂口君は本当にゲラ(笑い上戸)だから、ちょっとこういうこと言ったら引っかかるだろうなというところに全部引っかかってくれて。後半は重たいシーンが多いんで、楽しめるシーンは楽しんでいました。最終回の『誰が言った!』というシーンでも、坂口君、ずっと笑っていたよね。そのまま坂口君の『いかだを作れ』のセリフも満面の笑みで言ってたよね」

そして迎えたグランドフィナーレのエンディング。最後に、小栗さんからファンのみなさんへのメッセージで締めくくられました。

小栗旬さん

北条義時役・小栗旬さん
「オンエアが始まってこの作品を愛してくれている皆さんがいたおかげで、僕たちも最後まで走りきることができました。『鎌倉殿の13人』はとうとう終わりを迎えましたが、この作品が、この先も皆さんに愛してもらえたらうれしいなと思います。自分もきょう、最後まで見たら、改めて第一話から見直したらずいぶん違う感じなんだろうなというのを感じたので、ぜひみなさんにも、また何度も何度もこの作品を繰り返し、愛してもらえたらうれしいです。皆さんとラストを迎えることができたことが僕たちにとって最高の幸せだったなと思っています。この1年間本当にありがとうございました」

出演者と最終回を一緒にみた観客は

グランドフィナーレに参加したファンからは、ラストシーンについて驚きの声が聞かれました。

埼玉県から来た男性
「義時が死んでしまうというのは、全く予想していなかった終わり方でした。もう一度、第一話から見たら、また違った考え方ができるのかなと思いました」

愛知県から来た女性
「最後のシーンは驚きましたが、政子の愛情があったような気がしました。ちょっと冷たい感じもするんですが、無理に生きなくていいよということだったのかと思いました」

栃木県から来た女性
「大満足でとてもよい最終回が見られました。テレビ画面の中の北条家は仲がよかったですが、トークショーからもふだんからの仲のよさを知ることができました」

グランドフィナーレの様子を総合テレビで

NHKではこのイベントの様子も含めた番組「グランドフィナーレ ~「鎌倉殿」の最後の一日~」を12月27日午後10時55分から総合テレビで放送する予定です。
また、「鎌倉殿の13人」最終回は、12月25日午後9時まで、見逃し番組配信のデジタルサービス、NHKプラスで見ることができます。

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