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フィリピン付近の地震で津波 なぜ現地と同じ程度の高さ 遠地地震の特徴とは 2023年12月3日

  • 2023年12月4日

12月2日の夜遅く、フィリピン付近で起きた地震で、現地と同じ程度の高さの津波が日本でも観測されました。これについて東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授は四方に広がった津波が日本に到達するまでに重なって高くなった可能性があると指摘しています。そのうえで今村教授は「遠地地震の場合は、第1波や第2波よりもあとの津波のほうが高くなることがあるのも特徴で、自分で判断せずに気象庁などが発表する情報をもとに注意を継続する期間などを決めることが重要だ」としています。

フィリピン付近を震源の大地震で津波注意報

12月2日の夜遅く、フィリピン付近を震源とするマグニチュード7.7の大地震がありました。この地震で気象庁は宮古島・八重山地方や鹿児島県の奄美群島・トカラ列島伊豆諸島、小笠原諸島、それに九州から千葉県にかけての太平洋沿岸に津波注意報を発表しました。

各地で津波観測 八丈島では40cm

3日明け方になって各地で津波が観測され、このうち伊豆諸島の八丈島・八重根では午前4時27分に最も高い40センチ、このほか神津島や千葉県館山市などでも20センチの津波を観測しました。

フィリピンの地震観測機関、「火山地震研究所」によりますと、これまでにミンダナオ島の南スリガオ州の離島で64センチの津波が観測されたということです。

遠地地震 “第1・2波よりあとの津波が高くなることも”

津波のメカニズムに詳しい東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授によりますと、震源付近ではフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでいて、2つのプレートの境界では過去にもマグニチュード7以上の地震が発生するなど地震活動が活発だということです。

今回の地震で伊豆諸島の八丈島では40センチの津波が観測されたことについて今村教授は、震源から直接伝わる津波のほかに、フィリピンや台湾、沖縄などの沿岸部に沿って伝わった津波が重なり、高くなったと考えられると指摘しています。

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授
「遠地地震の場合は、第1波や第2波よりもあとの津波のほうが高くなることがあるのも特徴で、自分で判断せずに気象庁などが発表する情報をもとに注意を継続する期間などを決めることが重要だ」

フィリピン近海の地震 過去にも日本沿岸で津波

気象庁によりますと、フィリピンの近海で起きたマグニチュード7クラスの地震では過去にも津波注意報が発表され、日本の沿岸で津波が観測されています。

2012年8月にフィリピンの東の沖合を震源とするマグニチュード7.6の地震では沖縄・奄美から東北の太平洋側に津波注意報が出され、解除されたあとに伊豆諸島の八丈島で50センチの津波を観測しました。

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