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カスリーン台風 関東で1100人が死亡 被災75年 足利市で慰霊祭

  • 2022年9月16日

終戦直後の昭和22年9月、関東地方の各地で大きな被害が出た「カスリーン台風」の豪雨から75年となり、300人以上が亡くなった栃木県足利市では慰霊式が行われました。
この台風の被害の状況や、命を守るためのハザードマップの活用などについてまとめました。

カスリーン台風 関東で1100人が亡くなる

気象庁に残されている当時の天気図などの資料によりますと、「カスリーン台風」は、昭和22年9月14日から15日にかけて日本の南の海上を北上して関東に接近し、房総半島の南端をかすめて三陸沖へ進みました。

台風本体の雨雲に加えて、関東付近に停滞していた前線に台風の湿った空気が流れ込み前線の活動が活発になった影響で、関東各地では雨が降り続き、降り始めからの雨量が多いところで600ミリに達する豪雨となりました。

この影響で、利根川や荒川、渡良瀬川などの堤防が決壊して広い範囲が浸水するなど、関東の各地で川のはん濫や土砂災害が相次ぎ、国土交通省によりますと、関東であわせて1100人が亡くなり、およそ30万戸の住宅が壊れたり浸水したりする被害が出ました。

台風から75年 300人以上が亡くなった足利市では

このうち渡良瀬川の堤防が決壊して300人以上が亡くなった足利市では、カスリーン台風から75年となった9月15日、渡良瀬川の堤防で遺族などが出席して慰霊式が行われました。

式では、台風の被害で犠牲となった人と行方不明になった人の名前が読み上げられ、参列者は焼香をして手を合わせ、犠牲者に祈りをささげました。

足利市にある寺、徳蔵寺の源田晃澄住職(79)は、幼いころカスリーン台風で被災していて、「災害は大切な命を奪う。災害を経験した者として後世に語り継ぎ、1人でも多くの人に災害から命を守るということに関心を寄せてほしい」と話していました。

〇水害から命を守る3つのポイント
利根川・荒川・渡良瀬川などの記事はこちらから 

台風19号で決壊した千曲川(2019年)

災害から身を守るには自分がいる場所のリスクを知っておくことが大切です。2019年の台風19号(東日本台風)では大雨の特別警報や自治体の避難情報が発表されてからインターネットでハザードマップを調べる人が相次ぎました。
アクセスの集中でウェブサイトを閲覧できなくなった自治体もあり、台風が近づいたり雨が強まって状況が悪化したりする前に確認しておきましょう。

主な河川の氾濫による洪水や土砂災害のリスクについては「NHK全国ハザードマップ」で紹介しています。全国を見渡せるハザードマップとしては現状で最も多いおよそ5000河川のマップを確認できます。自治体のハザードマップとあわせて活用してください。
ただ、「内水氾濫」や「中小河川」の災害リスクは一部をのぞきマップに記載していません。ハザードマップは最低限のリスクの確認と考えてください。
大雨の際は周囲の状況が急激に悪化する事態を想定して早めの避難を心がけましょう。

〇NHK全国ハザードマップ
https://www.nhk.or.jp/campaign/w-hazardmap/

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