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和紙と日本酒の埼玉県小川町 漫才コンビ・ストレッチーズと行く小さな旅

  • 2024年03月12日

今回は、素敵なゲストと県内の小さな旅に出かけました。漫才コンビの「ストレッチ―ズ」です。県立浦和高校出身の漫才コンビで、さいたま放送局のFM番組「ひるどきさいたま~ず」に出演中です。
訪れたのは埼玉県小川町。和紙と日本酒の魅力を探してきました。

(さいたま局キャスター/今村明子)

小川町の酒蔵まつり

今村キャスター(左)とストレッチーズ・高木さん(中央)福島さん(右)

小川町の「酒蔵まつり」は、毎年この時期に行われている人気の祭りです。およそ20年前から始まり、今では町内のすべての酒造会社が参加しています。

雨ですがたくさんの人が訪れました

この日はあいにくの天気でしたが、祭りには県内外からおよそ2000人が訪れたということです。

事前にチケットを購入するとさまざまな種類のお酒を試飲できます。地元の4つの酒造会社のお酒を楽しむことができるんです。

酒蔵を身近に

こちらの会場では、新酒の試飲ができるということで行ってみました。

この酒蔵の7代目の当主、松岡奨さん。日本酒をもっと身近に感じてほしいと考えています。

松岡さん

酒蔵ってもともとすごい敷居が高かった。なかなか蔵に行きにくいと。よりカジュアルに来てほしいと 蔵見学をはじめました

福島さん

僕たちも飲ませていただいてもいいですか?

松岡さん

大丈夫ですよ

二人で新酒をいただきます。日本酒好きという福島さん。

福島さん

若干透明よりはすこし色が。でもいいですね、いただきます!

おいしい!含み香がしっかりしている

地元グルメも満喫

祭りでは、地元のお酒を飲むだけでなく、地元で人気の焼鳥や焼きたての団子の店も。

3つの会場でおよそ20の店舗が、地元グルメを出店していました。

高校生の演奏も

さらに会場では、高校生による太鼓や笛の演奏も行われました。お酒を飲まない人でも一緒に盛り上がれます。

来場者は

おいしかった。やっぱり蔵元で飲む酒は違いますね。来てよかったなと思います。来年もぜひ来たいと思っています

ストレッチーズ 会場盛り上げるミニライブ

地元埼玉期待の星、芸人ストレッチ―ズ、会場を盛り上げるべくミニライブを開催。サプライズでの開催でしたが、たくさんのお客さんが集まりました。

2人の畳みかける漫才に、会場は大盛り上がりでした。
この「酒蔵まつり」は全部で3つの会場で行われ、ほかの会場でも地元のお酒とふれあいを楽しみました。

高木さん

初めて来た場所だったのですが、大好きになった

福島さん

人があったかい街ですね

酒を味わう酒蔵まつりは、このあとも5月にかけて県内各地の蔵で行われます。
埼玉県は、知られざる酒どころです。また、今シーズンの県内で一番のおいしい日本酒を決める鑑評会が3月18日に行われます。

和紙の町 小川町

小川町は和紙の街としてもよく知られています。

小川盆地は、秩父にほど近く、自然豊かで水が豊富だったことから、1300年ほど前から和紙作りが始まったと伝えられています。

その最高品質の和紙は細川紙としてユネスコの無形文化遺産に登録されています。

これは、地元の「こうぞ」の畑です。和紙の原料となる「こうぞ」は、くわ科の植物。現在は、刈り取られていますが、夏には青々と生い茂ります。

刈り取られた「こうぞ」は、どうなっていくのでしょうか。作業場をのぞいてみると、湯気が出ています。

高木さん

めっちゃいい香り、甘い、いいにおいがします

蒸した「こうぞ」は、芋のような甘い香りでした。

ストレッチーズも挑戦!

和紙の原料となる「こうぞ」を蒸して、皮を柔らかくします。
そして、柔らかくなった皮を、温かいうちにむいていきます。

和紙を作るために収穫する「こうぞ」。利用するのは皮の部分だけです。そのほかの部分は不要になります。

さらにいい「こうぞ」を作るためには、初夏に出てくる新芽を間引く必要があり、その新芽も不要となっていました。

「こうぞ」をすべて活用!

こうした和紙作りでは使われないものを、別の形で利用していこうという動きが出ています。

小川町の魅力を発信しているという店です。

五十嵐康博さん

こうぞハーブティーティーです

不要とされていた新芽の部分を乾燥させた、「こうぞ」のハーブティーです。

こちらの焼き菓子は、こうぞガレット。乾燥させて砕いた葉を生地に練り込んで焼きました。

町では「こうぞ」を使って新たな地域ブランドを育て、さらに街を魅力的にする活動が始まっています。

さっそく、試食してもらいました。

ハーブティーはさわやかな葉の香でいやされ、ガレットはほのかに葉の食感と上品な香りを楽しめます。

高木さん

普通のガレットにはないちょっと自然な感じ、いろんな味がする

生地が緑色なのは、葉をたっぷり使った証です。

さらに、葉は天ぷらにしても食べられるということです。

また、試作品としてスープやアイスクリームのエッセンス。

スープ(左)とアイスクリーム(右)

さらに、皮をむいた木は、芋を蒸したような強い香りがする燻製チップに。

燻製チップ

「こうぞ」が香る小川町。そのやさしく甘い香りに、おいしい可能性を感じました。

現在和紙の原料は海外産のものが増えていて、地元でとれる「こうぞ」をもっと大切にしていこうという背景もあるようです。

  • 今村 明子

    さいたま局キャスター

    今村 明子

    出身地 埼玉県 
    趣味 温泉地・お風呂巡り、ジョギング、映画鑑賞(最近は息子と一緒に行ってます♪)  
    住み心地抜群!川と山も大好き! 生まれ育った埼玉県でお仕事していて、とっても楽しいです! 

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