埼玉県、秩父のソウルフード、ホルモン。地元の人だけでなく、最近は観光客にも人気を集めています。
秩父で、なぜホルモンの文化が根付いたのか。秩父ならではの味わい方とは、どんなものがあるのでしょうか。
秩父のソウルフードがあると聞いてやってきたのは、なぜか材木店。中に入ってみると、七輪を囲んでバーベキューをしています。
仕事の話もしていますね。
化粧台からキッチン、バス、カタログもらってってもいいかな?
ありがとうございます
これは大工、メーカー、問屋さんが集まる商談会なんです。秩父はホルモンが有名なので、うちの会社は、おもてなしのために、昔からホルモンを焼いて出してるんだよ
こちらの材木店では、50年以上、商談会でホルモンをふるまっているそうなんです。
ホルモンあったほうが商談もスムーズにいくということです
匂いでつられてきちゃって、いっぱい食べちゃって、そうするといっぱい買っちゃうんだよね
秩父のソウルフード、ホルモン。秩父駅の周辺にはコンビニよりもホルモン焼き屋さんが多いといわれるほど。
でもなぜ、秩父でホルモンが盛んなのか。一説によると、昭和30年頃のダム建設がきっかけだったといわれています。
周辺に養豚場が多かったことから、工事に携わる人のスタミナ源として、豚のホルモンを提供する店が増えていったそうです。
市内のスーパーをのぞいてみると…
ありました。
「カシラ」に「ハツ」そして「白モツ」、ホルモンだけで、10種類の部位が並んでいるんです。
人気があるので、すぐになくなってしまうので、品揃えはこの種類を全部出しております。
みなさんいっぱい食べるんですね。家ではどんな風に食べているのか、地元の人に聞いてみました。
カレーを作るときに、お肉の代わりにホルモンを入れるのもおすすめです。とてもおいしくできますよ。
カシラ肉、ちょっとから揚げみたいな感じで使います。
秩父だからこそ、ホルモン焼き屋さんでは、珍しい部位も楽しめます。
お待たせしました。タケノコです。
なんとなく形が似ている「タケノコ」。心臓につながる動脈のことで、コリコリした食感です。
さらに、こちらの店では。
お待ちどうさま。すい臓です
ちょっと焦げ目をつけて食べたほうがおいしいという「すい臓」。
味わいはフォアグラのように濃厚で、食感は柔らかく、女性に人気があるそうです。
このホルモンを、おいしく楽しむために欠かせないのが、「肉磨き」という仕込み作業。きれいに洗ったあと、うまみを損なわない程度に、無駄な脂を取り除き、食べやすいように、細かく隠し包丁も入れていきます。
やっぱりきれいに、お化粧してあげるようにね。そんな気持ちで、おいしくなれーおいしくなれーというふうにさばいてあげると、宝物になるんでしょうね
秩父のホルモンには、皆さんの愛がつまっていました