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11月14日は「埼玉県民の日」 二階堂ふみさんとGACKTさんが県庁に 熱く盛り上がった1日

  • 2023年11月14日

11月14日は、「埼玉県民の日」です。
県内の公立学校は休みとなり埼玉県庁で行われたイベントには多くの親子連れなどが訪れました。
また、埼玉を徹底的にこきおろして話題になった映画、「翔んで埼玉」で主演を務める二階堂ふみさんとGACKTさんが県庁を訪れ、大野知事とのトークショーも開かれました。

熱く盛り上がった県民の日を取材しました。

県庁ではオープンデー

「埼玉県民の日」は、廃藩置県による当時の「県」の統廃合によって明治4年11月14日に「埼玉県」が誕生した日から100年の節目となった昭和46年に制定されました。

県内の公立の学校は休みとなり、各地でさまざまな催しが行われています。

県民の日 イベントなどはこちらの記事で詳しく

大勢の人でにぎわった県庁オープンデー

さいたま市浦和区の埼玉県庁を一般開放する「県庁オープンデー」では、農業県でもある埼玉の特産品や地域の魅力を紹介する170あまりのブースが設けられました。

旬のネギやブロッコリーなど新鮮な野菜を販売するブースは朝から訪れた人たちが次々に買い求めていました。

スポーツを体験できるコーナーでは子どもたちが的を狙ってボールを投げたり、サッカーボールを蹴ったりして、ゲームに挑戦していました。

2人の子どもと訪れた母親

「埼玉県育ちですが、毎年お休みのこの日は楽しみです。人が多くて驚いています。きょうは晴れていますし家族でゆっくり楽しめて最高ですね」

男の子(5)

「とっても楽しいです。輪投げもしたい」

あの映画の主演たちも埼玉PR

14日の「埼玉県民の日」に合わせて、埼玉を徹底的にこきおろして話題になった映画、「翔んで埼玉」で主演を務める二階堂ふみさんと、GACKTさんが県庁を訪れ、大野知事とのトークショーも開かれました。

トークショーは県庁中庭の特設ステージで行われ、抽せんで選ばれた500人が参加しました。大野知事が「今後は埼玉をディスらないようお願いします」と念を押して始まったトークショーでは、GACKTさんが「埼玉県のどこにいい場所があるのか教えてほしいですね」と会場に投げかけました。

参加した人たちが「川越市」とか「行田市」と答えると、「行田市には何もないですね」などと精いっぱいこきおろし、会場は大きな笑い声に包まれていました。

また、二階堂さんは埼玉県の魅力的な場所として秩父市をあげ、「日帰りで行ったこともありますし母と一緒に旅行に行ったこともあります。秩父市にたたずんでいるわたしに出会うことができるかもしれません」と話していました。

最後に会場に集まった人たちと一緒に県の鳥「シラコバト」などを表す「埼玉ポーズ」をして埼玉の魅力をPRしていました。

県民の日 認知度は?

「11月14日は何の日か」

埼玉県では浸透している「埼玉県民の日」ですが、東京都内で聞いてみると多くの人は答えられず、県民との間に大きな意識の違いがありました。

東京・渋谷で10人ほどに「11月14日は何の日か」と聞いたところ、ほとんどの人は知らない、わからないと答えました。

このうち都内に住む40代の男性にこの日が「埼玉県民の日」で、公立の学校が休みだと伝えたところ「きょうの渋谷は中学生のような若い人が多いので不思議だなと思っていました。埼玉の子どもたちが渋谷に遊びに来たのかと謎が解けました」と話していました。

一方、きょうの渋谷には埼玉から遊びに来た人もいて、小学6年生の息子と来たという40代の母親は、「埼玉県民の日は学校も休みになりますし、もちろん知っています。平日は街もすいているので貴重です。子どもは渋谷に来たことがないので、ハチ公の像を見に来ました」と話していました。

県外に向かう人も多く…

「埼玉県民の日」を利用して平日ですいている県外の施設に出かけようという県民も多くいます。

JR浦和駅周辺で聞いてみました

さいたま市浦和区のJR浦和駅周辺は、通勤ラッシュが一段落した時間帯も、遠出する多くの親子連れの姿が見受けられました。

娘と都内に向かう母親

これから映画を見たあとに、社会科見学の一環として都内にあるビール工場に行くつもりです。平日でも学校が休みになるこの日に子どもの学びにつながればいいなと思って家族で企画しました。

母親と上野に向かう女の子(9)

「動物の剥製を見るため国立科学博物館に行こうと思います。こういう機会に自分の好きなところに行けるのが良いと思います」

友達に会いに都内に向かう親子

「以前は大阪に住んでいましたが、このような日はなかったので、平日に休みになるのはすごくありがたいです」

親子で「レオライナー」

県民の日にあわせて、親子などが車両基地を見学するイベントも開かれました。

西武山口線は「レオライナー」の愛称で親しまれていて、所沢市の西武球場前駅と東京・東村山市の多摩湖駅のおよそ3キロを結んでいます。

14日は「埼玉県民の日」にあわせて、学校が休みの子どもたちを対象にイベントが開かれ、参加した親子など20人は西武球場前駅から電車に乗ってふだんは入ることができない車両基地に向かいました。

車両基地では、電車の床下をのぞき込んで、ほかの電車と違いゴムタイヤで走っていることや、側面のレールから電気を供給されていることなど、車両の仕組みを見学しました。

また、ドアの開け閉めや行き先を示す方向幕の操作を体験したり、制服姿で運転士の席に座ったりしていました。

小学6年生の男の子

「今はあまりない方向幕をくるくる回せて楽しかったです」

 

西武鉄道 今村周一さん
「みんなが笑顔になるようなイベントを今後も企画していきたい」

県民の日 専門家は?

第一生命経済研究所の首席エコノミスト永濱利廣さんは、埼玉県民の日の経済効果について、「以前ドラマの影響で埼玉県内の一部の観光地が盛り上がったケースと比較すると、県内外で、1日で10億円ほどあるのではないか」と分析しています。

そのうえで埼玉県民の日が公営の施設だけでなく民間の飲食店まで含めて県民割り引きを行うなどして盛り上がる背景について、ビジネス的な観点からも興味深いと指摘していました。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 永濱利廣さん
「埼玉県は他県と比べるとこれといった特徴がないので、県内の観光地や企業としては『県民の日』を数少ないタイミングとして盛り上げようという意識が強いのではないか。通常の土日や祝日だと外出先が混雑するが、埼玉県民だけの平日休みとなると非常に貴重な機会で、有効に活用したいという県民側のマインドが働く。一方で、企業側は平日に大きな集客を見込めるチャンスと捉えて、さまざまな割引きや企画を考えている」

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