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みんなでつくった「さいさい盆踊り」 近藤良平さんに聞く

  • 2022年9月20日

さいたま市にある彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督を務める近藤良平さんが制作した盆踊り「さいさい盆踊り」が完成し、先月、披露されました。振り付けも曲も歌詞もユニークで、一度見たら忘れない踊りです。どのようにして盆踊りをつくりあげたのか、近藤さんに猪崎那紗キャスターが伺いました。

この盆踊り、どうしてつくろうと思われたんですか。

盆踊り、まず、楽しいじゃないですか。僕自身、幼少期に(盆踊りを踊った)経験があるわけでなくて、なんとなく知っているだけなんですが、子どもも大人も一緒にはしゃいでいるという原風景のようなものは感じていたんです。

普段、舞台で演じている「見る」「見られる」の関係と違って、盆踊りは一緒に踊る、一緒に楽しめるということが一番大きかったですかね。

僕が単純に皆さんと一緒になにかやりたかったということもあります。

盆踊りの制作を始める第一歩として、川柳を募集しました。県内外から約400句集まったということなんですが、集まった川柳からは、埼玉へのどんな思いが見えてきましたか。

いろいろなパターンの地元愛があって、埼玉への愛、埼玉愛が皆さんのなかに無茶苦茶あるんだなと感じました。盆踊りもそうですが、みなさん、川柳そのものが好きで、自分の思いを言葉にのせるのがうまいなと思いましたね。

曲もユニークで、異国感がありますね。

人によっては初めて聞く音かもしれないですね。身体が自然に動いてくるリズムで曲がつくれないかなと思って、仲間とまずメロディーをつくりました。

サックスやトロンボーンを使ったデキシー調のリズムもありますし、ギターの演奏を細かく聞くと西アフリカなど南国的なリズムも入っています。僕自身、海外で生活していたこともあるし、盆踊りの音楽がこれじゃないとだめという決まりはないと思っているので、ワールドミュージックのような感じになっています。

私も踊りの創作の様子を取材させてもらったんですが、まずダンサーに即興で踊ってもらって、そのあと小学生と一緒にワークショップをしながら、少しずつ踊りを変えていっていましたよね。

踊りの振り付けは何千通りもありますし、昔からそう変わっているわけではないので、たまたま出会う振り(動作)が大事だと考えているんです。ですので、皆さんからその瞬間に出てきた振りをどんどん拾い上げていくスタイルで踊りをつくっていきました。

今回は埼玉らしい振りとして、畑を耕す動きを取り入れていました。なかなか盆踊りでは見かけない動きですよね。

鍬を持って自分の手元に引っ張って土を耕す動きは、ソーラン節に似ているところもあるし、実際にやってみると楽しいなと思ったので、ぜひ、皆さんがこの振りをやっているところが見たいと思って取り入れました。

さいさい盆踊りは先月26日、さいたま市中央区で開かれたお祭りで披露されて、近藤さんも櫓のうえで一緒に踊っていらっしゃいました。皆さんの反応はいかがでしたか。

皆さんが一緒に踊りを覚えてくれて、楽しんでくれたので、改めて埼玉県っていいなと実感しました。踊りを一緒につくってきた子どもたちも参加してくれたし、お祭り自体も3年ぶりの開催だったということなので、本当に盆踊りをつくってよかったなと思いましたね。

この盆踊り、今後、どのように続けていきたいですか。

盆踊りを踊るのは年に1回なので、毎年、皆さんの印象に残るじゃないですか。ますは来年の夏もさいさい盆踊りを踊りたいなと思ってくれるようになればいいなというのが1つですね。あとは大きく言えば、埼玉のいろいろな場所で、年越しでもいいですし、いろいろな時期に楽しむことができる踊りに、皆さんと一緒につくりあげていければいいなと思っています。

キャスターからひと言

近藤良平さんが彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督に就任した際に掲げたテーマが「クロッシング」です。「多くの人が出会い、クロスする場所」という意味も込められているそうです。近藤さんの話を伺って、さいさい盆踊りは、まさにさまざまな人がクロスしてつくりあげられたのだなと感じました。

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