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決勝戦が初スタメン 埼玉パナソニックワイルドナイツ 藤井大喜選手

  • 2022年09月15日

ラグビーのリーグワンで初代王者に輝いた埼玉パナソニックワイルドナイツ。決勝戦で初めてスタメンに抜擢されたのがプロップの藤井大喜選手です。決勝の大舞台でどんなことを感じたのか、泉浩司アナウンサーが伺いました。

リーグワンの優勝から約3か月が経ちましたけれども、振り返ってみていかがですか。

僕自身、決勝に出るという心構えは常にしていたつもりだったんですが、けが人もあって急にスタメンに抜擢されたということで、すごく緊張感をもって決勝に臨みました。結果的に優勝という形で終われて、自分自身もシーズンを通して成長できたなと言う実感を持っています。

藤井選手はワイルドナイツに入って初めてのスタメンが決勝戦だったんですよね。スタメンはどのように知らされたんですか。

決勝戦が行われる週の最初の練習のときに、ロビー・ディーンズ監督からロッカーの前で「フジイ、スタート」と急に言われて、仲間から頑張れよと言われたんですが、その瞬間、頭が真っ白になってしまいました。

決勝の舞台は国立競技場でした。3万人を超える観客が見守るスタジアムの雰囲気はどうでしたか。

実際に試合が始まるとあっという間に時間が過ぎていきましたね。観客の声もそんなに聞こえてこなくて、落ち着いてプレーをすることができました。結構、集中できていたと思います。

優勝が決まった瞬間はいかがでしたか。

ノーサイドの笛が鳴った瞬間は、現実味がないというか、嬉しさもあまり湧いてきませんでした。自分がその場に立って優勝できたということを受け止めきれなかった感じですね。しばらく時間が経ってから優勝の嬉しさをじわじわ実感することができました。

高校から始めたラグビー

藤井選手は岩手県出身の24歳。身長183センチ、体重114キロ、ポジションはプロップです。中学時代はバレーボールをやっていたそうですね。

バレーボールは6人でプレーするんですが、部員は7人でした。それでもギリギリスタメンに入ることができるくらいの実力しかなかったですね。身長が高かったので、ポジションはセンターをやっていました。

岩手県立黒沢尻工業に入ってからラグビーを始めていますが、きっかけはなんだったんでしょうか。

2つ上の兄が同じ高校でラグビーをやっていましたし、身体も大きかったので、監督に目を付けられて、「ぜひ、来い」と言われて入部しました。

ラグビーをやってみていかがでしたか。

正直に言えば、ものすごくきつかったですね。「なんでこんなことをやっているんだろう」と思うことも多かったんですが、試合に勝ったり、つらい練習を乗り越えたりしたときにチームメイトと喜び合えるのはいいなと思って、なんとか今まで続けることができています。

その後、大東文化大学をへて、ワイルドナイツに入ります。自分のプレーのどんなところを見てほしいですか。

ポジションがプロップなので、一番、見てほしいのはスクラムです。自分自身あまり器用ではないですし、まだまだできていない部分ではあるのですが、ディフェンスで献身的に相手に当たりにいっているところなども見ていただきたいなと思います。

プロップには稲垣選手や堀江選手、平野選手など経験豊富な先輩がそろっています。藤井選手にとって先輩はどういう存在ですか。

ワイルドナイツに入る前から憧れてきた選手なので、一緒に練習できるのはすごくありがたいです。叱られることもあるんですが、スクラムを組んでいるときの姿勢や、ディフェンスのときの動きなど、自分のスキルアップにつながることを丁寧に教えてくれます。

藤井選手から見て、ワイルドナイツの強さはどんなところにあると感じていますか。

やはり一番の根幹は、選手同士のつながりの部分だと思います。いかにメンバー同士が連携して、相手の攻撃を防いでいくかということを常に考えていることが、チームとしての強みになっていると思います。

全体練習が終わったあとも、個人個人が足りない部分を補おうと自主練習していて、日本代表で活躍している選手も最後までグラウンドに残って練習しているので、こうした部分が強さの理由になっているのかなと思います。

プライベートの過ごし方

藤井さんはパナソニックの社員でもあるとうことですが、 オフはどのように過ごしているんですか。

練習がないときは、基本的には午前中は出社して、午後は休みになるケースが多いです。身体も疲れているので、自宅でゴロゴロしています。週末は友人と出かけることもあります。

体重が114キロということで、やはり、ふだんからよく食べるんでしょうね。

よく食べるほうだとは思います。

なにが好きですか。

なんと言ってもコメが好きですね。 ふだんは1食で2合は食べます。食べたいだけ食べろと言われたら、7合か8合は食べると思います。

この先の目標、夢はなんですか。

先発でもリザーブでもいいので、まずはワイルドナイツでメンバーに定着して試合に出ることが目標です。その先、もっと自分を磨いていって、日本代表に選ばれるような選手になれるよう励んでいきたいと思っています。

キャスターからひと言

稲垣選手や平野選手など経験豊富なプロップ陣が揃うワイルドナイツにあって、今後の活躍が期待される若手の藤井選手。素朴な人柄そのままに一つ一つの質問に真っ直ぐに答えてくれました。決勝戦での経験を糧に、ぜひ、日本代表を目指してほしいと思います。

記事の内容はさいたま放送局のFM番組「ひるどき!さいたま~ず」で放送しました。(9/7)

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