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子どもが主役 毛呂山町で続く伝統の流鏑馬

  • 2022年09月08日

埼玉県毛呂山町では毎年11月、平安時代から続くと言われる伝統行事「流鏑馬」が開催されます。馬にまたがって矢を射るのは地区から選ばれた3人の子どもです。地元で取材を続けているゆずの里ケーブルテレビの尾内あゆみさんに猪崎那紗キャスターが伺いました。

尾内さんはふだん、どんな仕事をされているんですか。

番組制作の部署にいますので、取材に出てカメラで撮影をしたり、原稿を書いたり、ときにはレポートをしたり、スタジオで話すこともあります。

どんな番組に携わっているんですか。

ケーブルテレビを視聴できるのが毛呂山町と越生町ですので、地域の情報を取り上げるニュース番組ですとか、小・中学校の運動会やコンサート、それに、地域のお店の情報などを届けています。

取材している中で、印象に残っているイベントはありますか。

毛呂山町にある出雲伊波比神社では、毎年11月3日に「流鏑馬」という、子どもが馬に乗って矢を射る神事が行われます。流鏑馬は全国各地で行われていますが、15歳前後の子どもが参加するのは全国でも2か所ぐらいじゃないかと言われています。

流鏑馬って、馬に乗りながら矢を射るということですよね。子どもにもできるんですか。

私も最初はそう思ったんですけれども、練習を重ねて本番を迎えるということで、学校では流鏑馬のためのお休みも認められているそうです。

流鏑馬に参加する子どもはどのように選ばれるんですか。

毎年、参加する地域が決まっていまして、町の3つの地区から、推薦だったり、立候補だったりして選ばれます。選ばれた子どもは、学校では、地元のヒーローのように憧れの的になっている感じですね。

どんなところが印象に残っていますか。

もちろん、神社で馬が走る様子はとても迫力があるんですが、前日に町回りという行事が行われるんです。陣笠・陣羽織と袴姿の子どもが馬に乗って町の中を周ります。ふだん、町の中で馬を見る機会はほとんどないので、最初に見たときは結構、驚きました。

子どもを乗せた3頭の馬と町の人たちが連なって学校の前を通ったり、踏切を渡ったり、町中を歩きます。皆さんが一斉に通りに出て行列を見守る様子は、本当に地域で盛り上げる伝統行事と言う感じがします。

町回り

このほかに地域の旬の情報はありますか。

ゆずの里ケーブルテレビと言う名前の通り、この地域ではゆずが特産品になっていまして、特に毛呂山町では「桂木ゆず」というブランドが有名です。また、越生町には越生梅林がありますので、梅の町として知られています。

ゆずは11月から12月の冬至の時期にかけて旬を迎えますし、梅は5月から6月頃に収穫をするんですが、梅干しなどの梅の加工品はこれからが時期となりますね。

ゆずの加工品と言うと、どんなものがありますか。

お菓子やジャムといったものがあるんですが、地元では、ゆずうどんですとか、ぶったまげ丼という地元産のコメや豚肉にゆずの香りが添えられた丼を食べることができます。また、越生町の梅干しは、余計なものが入っていない、塩だけで漬けた昔ながらの梅干しです。

今後、地域に向けてどんな番組づくりをしていきたいですか。

ゆずの里ケーブルテレビでは、地元の皆さんに出店していただいて、農産物や特産品を販売する「スマイル朝市」という朝市を開催しています。次は年末ごろの開催を予定していますので、地域の皆さんと一緒にイベントを盛り上げていきたいと考えています。

スマイル朝市

キャスターからひと言

スマイル朝市の情報は、ゆずの里ケーブルテレビで随時、知ることができるということです。また、時期が近づいたら特設サイトもできるということなので、機会があれば、訪れてみてはいかがでしょうか。

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