ページの本文へ

  1. 首都圏ナビ
  2. 埼玉WEB特集
  3. 埼玉パナソニックワイルドナイツ強さの秘密 谷昌樹選手に聞く

埼玉パナソニックワイルドナイツ強さの秘密 谷昌樹選手に聞く

  • 2022年06月27日

チーム在籍9年目の谷昌樹選手。貴重な控え選手としてだけででなく、ワイルドナイツの公式ユーチューブにも出演するなど、その明るい人柄でファンに親しまれています。ワイルドナイツの強さの秘密について、泉浩司アナウンサーが伺いました。

今シーズンは途中出場が2試合で、プレーオフトーナメントの決勝戦では控えとしてベンチに入りました。決勝の雰囲気はいかがでしたか。

直前の試合でけが人も出ていたので、決勝戦はやはりチーム全体がかなりピリピリしていました。準備の面ではかなり大変だったんですが、結果として優勝することができたので、とてもうれしかったですし、優勝した瞬間のファンの皆さんの喜ぶ姿を見て、心にグッと来るものがありましたね。

ワイルドナイツでは、練習のときに控えの選手が対戦相手の戦術などをコピーして、しっかりした対策をとると聞いているんですが、どんな練習をするんですか。

試合ごとに対戦相手の特徴をコーチ陣が分析して、その結果を控えの選手が頭に入れて、練習で高いクオリティで再現することを心がけています。実際の試合で、練習で取り組んだことに相手がはまったりすると僕らとしてもやっていてよかったなと感じます。

対戦相手の選手の役になりきって練習するということなんですか。

例えば、その選手は右足でよくステップを切るとか、パスはあまりしないとかいった特徴を忠実に再現することが、控えの選手の仕事だと思っています。

こうした練習のおかげでワイルドナイツのかたいディフェンスがあるんですね。

良いディフェンスをするためには、良い準備をして良い分析をするというのがチームのモットーとなっています。

谷選手は大阪府出身の31歳。身長180cmで体重103キロ。ポジションはフランカーです。フランカーはタックルが多いポジションだと言われていますが、タックルに行くときに恐怖感が芽生えたりしませんか。

肩や首をけがしたことがある選手は、若干、トラウマがあるという話は聞きますね。けがをしたときの記憶がフラッシュバックしてしまうと言います。幸い、僕は肩や首にけがをして経験がないので、そういったトラウマはないですね。

ラグビーを始めたのは中学からということですが、きっかけはなんだったんですか。

当時、「スラムダンク」という漫画が流行っていて、バスケットボールがしたいなと思って中学校に入ったらバスケットボール部がなくて、野球部かラグビー部しかなかったんです。野球はユニフォームが長袖に長ズボンで暑いから嫌だなと思ってラグビー部に入りました。

ラグビーを始めてみて、何が楽しいと思いましたか。

全力でできることですかね。例えば、テニスだったらラケットをコントロールするとか、野球だったらボールをコントロールして投げるという部分がありますが、ラグビーはすべてのプレーを全力を出してできるので、このあたりが僕にとっては気持ちがよかったですね。

チームの公式ユーチューブではご自身のロッカーを紹介する場面がありました。シャンプーや整髪料などが結構あったんですが、おしゃれにはこだわっているんですか。

美容がかなり好きなんです。僕にとっては風呂上がりに顔をパックするときがリラックスタイムになっていて、自分のなかでは大切な時間ですね。

入浴と保湿によるボディーメンテナンスが試合前のルーティンなんだという話も聞きました。

試合前もしっかりボディクリームを塗ります。常に良い香りがすると自分の中でモチベーションが上がるんです。

谷選手はラグビーの普及活動も積極的でチームの年間表彰も受けたことあるそうですね。

やはり普及活動で実際にファンの方と触れ合うことによって、試合を見に来たいとか応援したいとか思ってもらえますし、僕たちも強くなれるので、いちばん大事だなと思っています。

ラグビーのどんなところを伝えたいと考えているんですか。

ラグビーはプレーのどの部分を切り取っても面白いので、自分なりの楽しみ方を知ってもうことによって、ラグビーのことをより好きになってもらえたらいいなと思っています。

熊谷市の良さはどんなところにあると感じていますか。

地元からとても熱く応援してもらっている印象があります。ホームゲームにもたくさんの方に来ていただいているので、さらに地元が盛り上がるように自分たちも頑張らなければいけないなと思っています。

これからの目標や夢などありましたら教えていただけますか。

自分はまだ成長できているので、目標は自分ができるかぎりはラグビープレイヤーとしてやっていきたいなとは思っています。

キャスターからひと言

ワイルドナイツがまさにワンチームとなってシーズンを戦い抜いたことが、谷選手の言葉の端々からにじみ出ていました。ユーチューブに出演したことでいろいろな人から声をかけられるようになったということで、企業の殻を破って地域密着をはかるチームにとっても、谷選手はかけがえのない存在なんだということが感じられました。

記事の内容はさいたま放送局のFM番組「ひるどき!さいたま~ず」で放送しました。(6/22)

ページトップに戻る