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基礎疾患がある子どもにも不安なくワクチン接種を

  • 2022年05月09日

基礎疾患がある子どもにも不安なく新型コロナのワクチン接種を受けてもらおうと、さいたま市は基礎疾患がある子どもの接種に対応した医療機関をホームページなどで公開しています。

 基礎疾患のある子どもが接種を悩む

松井朋美さんと長女の笑美ちゃん

さいたま市に住む松井朋美さんの長女の笑美ちゃん(5)は心臓にある左右の心室を隔てる壁に穴があく心室中隔欠損症を患っています。コロナに感染した場合、重症化するおそれがあることなどから、接種を考える一方、不安もありました。

松井朋美さん
「なかなか今打っている子が少なくて、打ってどうだったかとかの前例が少ないので、副反応が出たときが少し心配です」

また、笑美ちゃんがふだん通う医療機関では、接種を行っていなかったため、松井さん親子は接種について担当医師と相談しました。その上で、4月中旬、持病にも対応できる市内の病院で接種することにしました。

ワクチン接種に向かう松井さん親子

接種は1時間ほどで終わり接種を終えた松井さんは、次のように心境を語っていました。

松井朋美さん
「かかりつけの病院ではなく不安だったが、万が一の際にはどこに連絡をすればいいかなど丁寧に対応してもらい、安心して接種できた。子どもの接種で悩む人は、家族やかかりつけ医と十分に相談した上で、子どもにワクチンを接種させるのかどうかを判断して欲しい」

さいたま市が医療機関をHP公開

ワクチン接種を行う医療機関を紹介するさいたま市のHP

さいたま市は5歳から11歳までの子どもの新型コロナのワクチンについて、できるだけ、かかりつけ医で接種するよう勧めています。
しかし、市などによりますと、笑美ちゃんのように基礎疾患のある子どもが通う医療機関の中にはコロナの患者の受け入れなどにあたっているため、接種を行っていないところがあるということです。
また、基礎疾患によっては特定の医療機関でしか対応できないところもあり、別の医療機関での接種に不安を感じている保護者もいるということです。
このため、市は基礎疾患のある子どもの接種にも対応した医療機関をホームページなどで公開しています。

小児科医の反応

この取り組みについて、日本小児科医会の理事で、さいたま市の「峯小児科」の峯眞人院長は、次のように話しています。

峯眞人院長
「基礎疾患の状況をある程度わかったうえで、ワクチンのこともきちんと説明ができて、万が一ワクチンのあとに何か副反応が出たときには、それについても一定の対応ができるような医師が基礎疾患のある子どもの接種を引き受けてくれている。保護者の皆様には安心して欲しい」

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