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ブラジルと埼玉・新座の懸け橋 オリンピック支援の交流員退任

  • 2022年4月25日

去年行われた東京オリンピック。埼玉県新座市ではブラジルの陸上選手が事前合宿を行いました。新型コロナのために市民との交流はかないませんでしたが、新座市の国際交流員でブラジル人のグスタヴォ・ラモスさんが懸け橋として活躍しました。先日、ラモスさんが3年の任期を終えました。

コロナ禍の五輪 選手と市民をつなぐ

新座市内の大学で行われたポルトガル語講座(2019年6月)

グスタヴォ・ラモスさんは、3年前に新座市の国際交流員となり、市内の小学校や大学でポルトガル語を教えたり、ブラジルの文化を紹介したりしてきました。「ガス」という愛称で多くの人に親しまれました。

子どもたちの応援メッセージ(2021年7月)

去年の東京オリンピックでは、新座市で陸上のブラジル選手団およそ70人が事前合宿を行いました。
新型コロナ対策のため、市民との対面での交流はかないませんでしたが、小中学生などから寄せられた応援メッセージを、選手たちにホテルで見てもらいました。
ラモスさんは、こうした活動や選手団との通訳など、裏方として活躍しました。

選手の色紙を持って小学校を訪問(2021年11月)

大会では、新座市で事前合宿を行ったブラジル選手のうち、2人が男子棒高跳びと男子400メートルハードルで銅メダルを獲得しました。
子どもたちの応援が力になったということで、ラモスさんは選手たちがお礼に書いたサイン入りの色紙や写真を収めたパネルを小学校に届けました。

グスタヴォ・ラモスさん
「最初はブラジルをどのように紹介したらいいかわからなくて、上手にできなかったと思いますが、だんだん慣れてきて、楽しく教えられるようになりました。1年半の予定でしたが、コロナがあり、3年になりました。今思うと、3年間ここにいてよかったです。感謝の気持ちしかありません」

3年の任期を終えて市から感謝状

4月14日、任期を終えたラモスさんは、3年前に初めて新座市役所を訪れ国際交流員に任用された日と同じスーツを着て、並木傑市長から感謝状が贈られました。

並木市長

「3年間、本当にありがとうございました」

「ありがとうございました。頂戴いたします」

グスタヴォ・ラモスさん
「3年前、市役所の4階に着いたら、みなさん拍手で歓迎してくれました。それは一生忘れられない思い出です。最初は自分の能力を疑っていたんです。もっと能力がある人がいるんじゃないかと。でもみんなが支えてくれて、自信を持つことができました。それから少しずつ経験を重ねて、3年がたちました。このスーツは前より少しきつくなりましたが、ここで過ごした日々は私の人生を変えました。すばらしい経験でした。ありがとうございました。新座市を忘れることはありません」

3年前と同じように、職場の仲間たちから拍手が送られ、ラモスさんは笑顔で市役所を去っていきました。

今後も日本で子どもたちのために

 

広報にいざ 5月号 (画像提供・新座市)

新座市の広報紙の5月号の表紙には、聖火リレーのトーチを持つラモスさんの写真とお別れのメッセージが掲載されています。

ラモスさんと一緒に働いた市役所の職員からは、3年間の貢献をたたえ、今後の活躍に期待する声が聞かれました。

(画像提供・新座市)

新座市オリンピック・パラリンピック推進室長を務めた増田順子さん
「学校での授業や出前講座、広報紙、SNSなどで、ブラジル文化を発信してきたことで、市民がブラジルを知り、選手団を応援してくれるきっかけを作ってくれました。明るく優しい人柄で、市民や市役所職員に親しまれた一方、向学心が高く、職場の机には常にメモを置き、新しい日本語を知る度に、ポルトガル語との対訳を書き込んでいたのが印象的でした。いつも新座市のことを考え、前向きに取り組んでいた存在は、『新座市の宝』です。これからもブラジルとの懸け橋として活躍することを楽しみにしています」

市内の小学校や大学などに延べ50回以上出向いて母国・ブラジルを紹介してきたラモスさん。現在は、埼玉県の国際交流員として、ポルトガル語が母語の子どもたちの支援にあたっています。

グスタヴォ・ラモスさん
「ブラジルを代表して、新座市をサポートするという目的は達成できたという気持ちはあります。ここで学んだことや身につけたスキルを、今後も日本のために生かしていきたいです。ブラジルは広くて、文化も地域によって変わるので、学ぶことはたくさんあります。全部、覚えてなくてもいい。少なくともブラジル人がみんな優しくて、ブラジルという国はだれでも受け入れる、多様性のある国だということを覚えていてほしいです」

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