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キッチンカーでにぎわいを 埼玉県狭山市で毎月マルシェ

  • 2022年04月19日

新型コロナウイルスによる影響が続く中、埼玉県狭山市では、「密」を避けて、できたての料理を楽しめるキッチンカーを活用したにぎわいづくりが進められています。

コロナ禍で始まった毎月開催のマルシェ

狭山市では、地元の人たちが中心になって、去年3月から入間川の土手沿いの敷地で、「さやまキッチンカーマルシェ」というイベントを毎月1回、行っています。
今回は、桜の見頃に合わせて、3月27日から4月10日まで2週間あまりにわたって複数のキッチンカーが日替わりで出店。桜が満開となった4月2日は、カレーや豚肉の料理などを提供する5台のキッチンカーが並び、昼どきになると買い求める人の列ができていました。

訪れた人

「2回目です。なかなか出かけられないなかで、こういった外で出かけられるのはいい。子どもも喜びますし、続けていってもらいたいです」

訪れた人

「外に出るきっかけになるので、とても楽しみにしています。わくわくしながら出かけたい」

さやまキッチンカー協会 野口功祐代表

さやまキッチンカー協会 野口功祐代表
「小さいお子さんから年配の人まで来てもらえてうれしく思います。『キッチンカーのまち、狭山』と言ってもらえるよう、頑張っていきたいです」

キッチンカーに活路を見いだした男性

キッチンカーで料理を提供している神邉禎之さん

このイベントに出店している神邉禎之さんは、市内でおよそ7年間、会席料理の店を営んできました。しかし、新型コロナの影響で売り上げが激減し、去年2月に店を閉めました。
その後、どうするか悩んでいた時、知り合いの勧めもあり、キッチンカーに舞台を移して自慢の料理の腕をふるうようになりました。

肉を調理する神邉さん

やわらかく焼き上げた牛肉に、しょうゆやバター、ハーブなどで作った特製のたれをかけたステーキ丼は評判を呼び、多い日は1日120食を売り上げる人気商品となっています。

神邉さんが提供しているステーキ丼

キッチンカーでは、直接、客とふれ合う機会が増え、大きなやりがいを感じているといいます。

客にあいさつする神邉さん
常連の女性

「おとといも来ました。肉がすごいやわらかくておいしいです。安いのでおすすめです。きょうもお昼の分と家族の夕飯分も買いました」

神邉禎之さん
「お客さんの表情も明るいし、元気をもらっています。キッチンカーをやってよかったなと思っています。出店場所を広げて、多くの人に食べてもらい、狭山市にも何かしら貢献できればと思っています」

広がるキッチンカーの輪

イベントを主催する、地元の人たちでつくるグループ、「さやまキッチンカー協会」によりますと、協会に登録されたキッチンカーの数は、去年6月時点は5台だけでしたが、ことし4月の時点では40台あまりにまで増えているということです。

新たに製造されたキッチンカー

協会では、コロナ禍が続く中、「密」を避けて、できたての料理を楽しめることが人気の理由だとみていて、地域の病院や自動車教習所など出店する場所も広がりつつあるということです。今後は、市内の駅の近くや観光スポットにも出店していくということです。

さやまキッチンカー協会 野口功祐代表

さやまキッチンカー協会 野口功祐代表
「病院からは、職員や看護師さんたちが、コロナで楽しみがないので、食事を通して楽しみを与えたいということで依頼がありました。出店の場所を作っていくことが、地域の活性につながると思っているので、こうして地域からの声が少しずつかかってきて、大変うれしく思っています」

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