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市民が参加する紅白歌合戦 埼玉県蕨市

  • 2022年04月18日

埼玉県蕨市では、市民が参加する紅白歌合戦が毎年、開催されています。その名も「蕨市民音楽祭 昭和歌謡紅白歌合戦」。どんなイベントなのでしょうか。ケーブルテレビWINKの木下徹さんに猪崎那紗キャスターが伺いました。

木下さんはふだん、どんな仕事をされているんですか。

蕨市の地域情報を伝える番組制作を担当しています。地域の話題やニュースを届けたり、地元のお店を紹介したりしていますね。

これまで担当した番組で、記憶に残っている番組はありますか。

蕨市には「昭和歌謡 紅白歌合戦」というイベントがあります。NHKの紅白歌合戦をモデルにしているんですが、蕨市民や蕨市にゆかりのある人であれば、誰でも参加を申し込むことができます。ことしは8月28日に開催される予定で、5回目となります。

最初は規模の大きなカラオケ大会なのかなと思っていたんですが、すべてバンドの生演奏で行われていて、しかも、バンドのメンバーも市民が担当していると聞いて驚きました。バンドマスターは蕨市で会社を経営している方ですし、第1回から司会を担当している方は地元で税理士を営んでいる方です。

生演奏と言うと、練習に相当、時間がかかりませんか。

時間はかかると思います。と言いますのも、毎年およそ40組が出場しますので40曲は演奏しなければならないんです。バンドのメンバーは歌合戦のために半年近くは練習していると思います。ことしのオーディションはもう終わってしまったんですが、今の予定で50組ぐらいが参加するのではないかと思います。

歌合戦は何時間、行われるんですか。

5時間とか6時間かけて開催されます。このうちケーブルテレビでは、休憩時間などを除いておよそ4時間を放送しています。 

出場する皆さんは楽しみにしているでしょうね。

出場者の話を聞くと、やはり生バンドをバックに歌うのが夢だったと話す方が多くて、とてもいい思い出になっているのではないかなと思います。

蕨市はほかの自治体に比べて規模が小さいですけれども、こうした特色が紅白歌合戦に繋がってくるんでしょうか。

蕨市は面積が日本で最も小さい市なんですが、ただ、人口は7万5000と人口密度は日本一高い市になっています。市の端と端の地域であっても、お互いのことはなんとなくわかるので、市民のコミュニケーションが活発だという特色はあると思います。

一方で、番組を制作するなかで、地域の課題や悩みは見えてきたりしますか。

蕨市ならではの特徴といいますと、外国人比率がとても高くて、およそ10人に1人が外国人となっています。やはり、コミュニケーションに問題があって、例えば、子どもたちが学校に通い始めるときに、言葉に課題があったり、学習の進捗状況が違ったりしますので、行政やボランティアの人たちがサポートする取り組みが進んでいますね。

今後、どんな番組をつくっていきたいですか。

市民と一緒になった番組づくりを進めていきたいと思っています。もちろん、私たちも取材を続けるんですが、さまざまな活動をしている地域の人たちが情報発信の場として番組を活用してくれればいいなと思っています。

例えば、外国から蕨市に来た人たちに、それぞれの文化や生活について話していただいて、市民と共有するような番組をつくりたいと考えています。ケーブルテレビが自主制作する番組は、地域に住んでいる人の顔が見えるのが強みだと思うので、「なんか見たことがある人だ」という感じで、地域の交流が広がってほしいと思っています。

キャスターからひと言

「蕨市民音楽祭 昭和歌謡紅白歌合戦」は蕨市の公式You Tubeチャンネルでも過去の映像を見ることができます。興味のある方は、是非、「蕨」、「紅白」で検索して、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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