埼玉県加須市の道の駅「童謡のふる里おおとね」では、イチゴの形をしたミニトマト「いちごとまと」が地元の特産品として販売されています。フルーツのように甘いのが特徴で、市内の優れた商品や農産物に与えられる「かぞブランド」にも認定されています。道の駅を運営する島田和男さんに、猪崎那紗キャスターがうかがいました。
トマトというと夏のイメージがあるんですけれども、「いちごとまと」には、どんな特徴があるんでしょうか。
「いちごとまと」は、加須市内に研究農場を持つトキタ種苗が開発したトマトベリーという品種のミニトマトを、地元の「おおとね ベリー倶楽部」の農家が生産・出荷しているものです。いちごのようなかわいいハート型をしているのが特徴です。
ベリーという名前がつくぐらいですから、やっぱり甘いんでしょうか。
糖度は8度から10度になります。甘くて肉厚な触感が好評ですね。
フルーツでいうと、どのくらいの甘さになるのですか。
スイカに近いですね。甘いものでは、糖度が12度を超えるものもあります。
農家の方はどんな工夫をしているのでしょうか。
まずは水の管理ですね。水を多く与えすぎると、味が落ちてしまいますので、熟練の技が必要です。あとは温度管理ですね。日中と夜間の温度差、寒暖の差が大きいほど甘くなるということです。今の時期はハウスを使っているのですが、日中は27度から28度、夜間は8度になるように、暖房などを使って調整しているということです。
お客さんの反応はいかがですか。
見た目が赤くて、ハート型をしているので、かわいいという声が多いです。また、「トマトが嫌いだった子どもが好きになった」という声もいただいています。インスタグラムのフォロワーから「思わず手が伸びてしまうフルーツ級のトマト」であるとか、「サラダにするのはもったいない。生で食べるのがいちばん」という声もいただいてますね。
どのように食べるのがオススメですか。
人によっては、ジャムに使ったり、お菓子にしたりするという声も聞いています。自分としては、トマトそのものの味を知るには、生で食べるのが一番かなと思っています。
このイチゴトマト、いつ頃まで楽しめるんでしょうか。
年によって若干、違いますが、毎年6月いっぱいまで出荷されています。
「いちごとまと」は、1パック(200グラム)350円で販売されているそうです。道の駅「童謡のふる里おおとね」は、東北自動車道の加須インターチェンジ、または、羽生インターチェンジから、どちらも車で15分ほどのところにあります。近くにお立ち寄りの際は、ぜひ、味わってみてはいかがでしょうか。