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冬でも“熱い”! ラグビータウン 熊谷

  • 2021年12月24日

2019年ラグビーW杯日本大会で開催都市のひとつとなった熊谷市。この冬、市民のラグビー熱が再び高まりを見せています。ラグビーのトップリーグに代わって来年1月に開幕するジャパンラグビー リーグワンの強豪チーム パナソニック・ワイルドナイツが「埼玉」の名を冠し、熊谷を本拠地とするからです。
(さいたま放送局キャスター 岸田 祥子/首都圏局ディレクター 大久保 美佳)

ラグビーの魅力を伝えたい

熊谷駅とワイルドナイツの本拠地、熊谷ラグビー場を結ぶ通称“ラグビーロード”。この道沿いでベーグル店を営む臼杵 健さんは、県外から来るファンにきれいな町を見てもらいたいと住民に呼びかけて、ラグビーロードの清掃活動を続けています。

臼杵さんとラグビーの出会いは、2019年のラグビーワールドカップです。地元での開催を盛り上げたいと市役所から相談されたのがきっかけでした。熊谷で試合に訪れた国の国家を歌って応援する企画を開催するなどして、地元の盛り上がりに一役買いました。もともとはラグビーに興味がなかったという臼杵さんですが、今ではすっかりラグビーのとりこになっています。

ラグビーの魅力を知りたいと思って、タグラグビー(※)をやったんです。前にパスしてはいけないというだけで、ボールを持った一人が後ろにいるみんなのために一歩でも前に行くんだという気持ちになるということを実際に感じて、めちゃくちゃ格好いいじゃないかと思いました。ラグビーはよく”One For All”と言われますけど、ラグビーを体験してみて、言葉の意味が初めて体感することができました。
(臼杵さん)

臼杵さんは今、地元のコミュニティFMで毎週水曜日の午後5時から、番組のナビゲーターとして、ラグビーの面白さと最新情報を市民に発信し続けています。今月は熊谷工業高校出身で元日本代表の堀越正己さんをゲストに招いて、堀越さんが監督を務める地元の立正大学のリーグ戦での戦いぶりについて話してもらいました。

熊谷にはワイルドナイツや大学、アマチュアまでさまざまなチームがあって、自転車をこいで簡単に試合や練習を見に行くことができますし、小学校でもタグラグビーが盛んで、ラグビーに触れる機会がたくさんあります。ぜひ、多くの方々がラグビーの魅力に気付いて、ラグビータウン熊谷に住んでてよかったと思ってもらえたらいいなと考えています。
(臼杵さん)

ラグビーのために引っ越し

ラグビータウンの魅力にひかれて熊谷市に引っ越した家族もいます。田留晋吉さんは、子どもたちに思いきりラグビーを楽しんでほしいと3年前に千葉県から自宅を移しました。学生時代はラグビーの選手だった田留さん、時間があれば、近くの公園で、中学1年生から小学3年生まで4人の子どもたちにラグビーを教えています。

(ラグビーは)激しく身体が当たりあうスポーツなので、規律を守って相手を尊重してプレーすることを忘れないでほしいということは、子どもたちに教えるなかで伝えています。
(晋吉さん)

3歳からラグビーを始めた次男の継ノ介くんの宝物は、ワイルドナイツの選手の直筆サインが入ったユニフォームです。夏休みの課題で福岡堅樹選手の絵を描いたところ、1000点以上の中からワイルドナイツ賞に選ばれ、そのときに贈られたのです。

福岡選手が引退前の最後の試合で決めたトライが印象的だったので描きました。もらえるとは思っていなかったのでサプライズみたいで、うれしかったです。
(継ノ介くん)

継ノ介くんの将来の夢はワイルドナイツの選手になって、熊谷ラグビー場でトライを決めることです。

熊谷はやろうと思えば、いつでもどこでもラグビーができますし、まさに私が小さい頃に憧れた環境です。そういう意味では、子どもたちに私の夢をかなえたもらったという感じですね。
(晋吉さん)

取材を終えて

ワイルドナイツの練習は誰でも自由に見学することができます。私も見学したのですが、選手たちが真剣に練習している姿は本当に迫力がありました。普段、応援している選手を目の前でいつでも見られるというのは、幸せことだなと改めて感じました。

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