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渋沢栄一翁音頭 埼玉 深谷市から栄一の精神を歌で伝えたい

  • 2021年12月17日
渋沢栄一のアンドロイド(旧渋沢邸「中の家」)

NHK大河ドラマ「青天を衝け」の放送は終盤を迎えていますが、主人公、渋沢栄一の出身地、埼玉県深谷市では盛り上がりが続いています。
「渋沢栄一翁音頭」という曲がつくられ、地元で話題となっています。
(さいたま放送局 熊谷支局/澤田浩二)

「渋沢栄一翁音頭」は、ことし7月に完成。CDも制作され、地元で販売されています。

歌と踊りで渋沢栄一の精神を伝えたい

関口善伯さん

この曲の制作を企画したのは、深谷市で内装工事の会社を経営する関口善伯さんです。
経営者として尊敬してきた渋沢栄一について、より多くの人に知ってもらいたいと初めて作詞に取り組みました。
趣味でコーラスの活動に参加している関口さんは、3月から栄一について書かれた本を読んだり、生まれた場所や記念館をたびたび訪れたりして、じっくりと歌詞の構想を練り上げてきました。

大河ドラマ「青天を衝け」も参考にしてイメージを膨らませ、浮かんできたことばをノートに書き留めていきました。

関口善伯さん
『敵に学んで凌駕する 文明開化を津々浦々に 優れた日本を 創ろじゃないか』
特にここが気に入ってますね。

『互助の精神育んで 誰もが幸せ見つける国に 豊かな日本を 創ろうじゃないか』
『殖産興業あれこれと 明るい日本を子供に孫に 麗し日本を創ろじゃないか』
歌詞には栄一の精神や生きざまをつづったといいます。知り合いの作曲家などに「盆踊りなどで踊れるようにしたい」と希望を伝えて、曲を作ってもらい「渋沢栄一翁音頭」が完成しました。

関口さん

子どもからおとなまで日本中のみんなが歌って踊れるような曲がいいと思って作りました。全国に広がってほしいです。

「渋沢栄一翁音頭」完成 地元で初披露

11月28日、深谷市民文化会館で開かれたカラオケ愛好者の発表会で、「渋沢栄一翁音頭」が初めて大勢の人たちの前で披露されました。
歌うのは、公募で選ばれた深谷市出身や市内に住む女性たちで結成した「渋ちゃんズ」です。
メンバーは、特産の深谷ねぎをイメージした緑色の柄の浴衣を身にまとい、歌を披露しました。

振り付けには歌詞の内容を伝える手話も取り入れました。病気や貧しい人たちを救済する施設の運営に関わり、福祉の分野でも功績を残した栄一にちなんでいます。


客席の人たちは手拍子をしながら楽しそうに聞いていました。

歌だけじゃなく踊りも入って、みなさん手拍子で楽しくできました。

とてもよかった。一生懸命、歌を覚えています。

渋ちゃんズのメンバー 鈴木幸子さん
みなさんが楽しく聴いてくれてよかった。深谷だけでなく日本中のみなさんに元気を届けられるよう活動していきたいです。

地元ラジオ局でもオンエア 「深谷から全国に広げたい」

地元のコミュニティーFMでも「渋沢栄一翁音頭」が、渋ちゃんズメンバーのメッセージとともに連日放送されています。

CDは500枚作って、1枚1000円で市内のカラオケ店などで販売したところ、およそ1か月半で完売。
追加で300枚制作しました。関口さんは売り上げの一部を深谷市に寄付することにしています。

関口善伯さん

コロナ禍で大変な思いをしている人がいっぱいいると思う。落ち込んだ地域を、この深谷から盛り上げていけたらうれしい。日本中の方に、この歌を聞いてもらって、盆踊りで踊ってもらえれば幸せです。

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