おはよう日本 関東甲信越

9月4日放送
密着! “アトツギ” たちの熱血合宿

問い合わせ先

中小企業の後継者不足が全国的な課題となる中、いま、新規の事業などに挑戦し、家業を発展的に引き継ぐ手法が注目を集めています。
先月(8月)には、若手起業家などの支援を行っているNPOが、後継者候補を対象に合宿を開きました。その合宿に密着しました。
写真 写真
川崎市で開かれた、その名も “家業イノベーションキャンプ” 。
10代、20代の若者たちが、新たな後継ぎの可能性について1泊2日で、ともに学びました。
講師を務めたのは、家業を新たな発想で発展させてきた若手経営者たちです。
『生産から、お客さんの口に届けるところまでを、一貫してプロデュースするのが農家だ』
実家の養豚業を継いだ、宮治 勇輔さん。
定期的に開く “バーベキュー” でブランド化に成功。
市場に任せていた流通を見直し、売り上げを7倍に伸ばしました。
『日本の物作りは地域にあって、毛細血管の先の先まで熱い血を通す。と思っていた』
熊本の婦人服店に生まれた、山田 敏夫さん。
優れた技術力を持つ工場を見つけ出し、 “メードインジャパン” にこだわった服を企画・販売する会社を設立。 海外進出も果たしました。
こうした後継ぎに関心を持ち、合宿に参加した10人の若者たち。

その1人、三宅 真理子さんは、横浜の大学に通う19歳です。
『将来的には、帰って家業を継ぎたいと思っているんですけど・・・』
写真 写真
三宅さんの実家は、熊本県で100年近く続く養鶏場。
いまは父親が経営を担い、地元のスーパーや飲食店に卵を出荷しています。
『これが、私がお手伝いを嫌がっていたとき・・・』
小さい頃、あとを継ぐことは考えられませんでしたが、次第に考えが変わってきたという三宅さん。
「“あとを継ぐ” というのは、親がやっているような、採卵してパックに詰めて業者に卸して・・・みたいな仕事だと思っていたが、それだけじゃないなと思い始めて」

三宅さんは、『実家を継ぐなら新しいことに挑戦したい』と、自分なりのアイデアを書きためてきました。
卵を使った料理教室や、地元旅館での卵かけご飯の名物料理化、さらには売り方の工夫までアイデアは尽きませんが・・・、まだ家族には伝えられていません。
「“自分にできるのか” というのが一番大きくて・・・。いつ、どうやるのか、本当に迷っている」

今回の合宿で、三宅さんは、同世代がすでに自分の意見を親にぶつけていることを知りました。
写真 写真
石材業や米農家の跡継ぎは「自分のやりたいことを言っても父親が聞いてくれないのが現状」 「おやじに関しては、おれの意見を根本から否定してくる」といいます。
一歩前に進むために、自分も親と家業の話をしたい。
三宅さんは、養豚業を継いだ宮治さんに意見を求めました。
写真 写真
親を目の前にすると家業の話をできないし、避けたくなる話題なんですけど、どういうふうにお話されましたか?
「本当に現実に引き戻されるのを覚悟で夢を語る。何度も語る。手を変え 品を変え 語る。盆や正月に帰って語る」と宮治さん。
合宿の最後、三宅さんは仲間たちの前で宣言しました。
『一番やりたいのは “第1回 家業フィールドワーク” の開催。お父さんとしゃべり始めます。確実にやります!』
三宅さんは「他の人から言われて気付くことがすごくあったので、『この合宿から始まったんだよね』という日になると思います」と話していました。
自分の家業をどう受け継ぐのか。
それぞれが、 “将来への道しるべ” を得ることができた2日間でした。

合宿を開催したNPOは、来年以降も開催を検討しているということです。

ページ上部へ

問い合わせ先

◇『家業イノベーションキャンプ』で講師を務めた経営者について
・「養豚業」(宮治勇輔さん)
 ※『みやじ豚』は、取り扱いの飲食店や、
  定期的に開かれるバーベキューのほかインターネットでも購入できます。
  詳細はHPを参照ください。

・「服飾業」(山田敏夫さん)
 「ファクトリエ」(銀座店)
 電話:03−5843−8786
 営業時間:12:00〜20:00(毎週月曜は定休日)
 ※銀座の他横浜・元町などに直営店あり。詳細はHPを参照ください。

ページ上部へ

これまでの放送内容

読み込み中です。NHK @首都圏のサイトではJavascriptを使用しています。コンテンツをご覧になるにはJavascriptを有効にしてください。