おはよう日本 関東甲信越

7月4日放送
職場はスポーツバー 障害者も働きやすく

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障害者の雇用支援を行っている機関の調査によりますと、障害者は 働き始めて1年以内に4割近くが辞めてしまうということです。働きやすい環境作りが求められる中、東京多摩市に、注目を集めている職場があります。
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『お客様ご来店です!』
今年(2017年)3月、一風変わったスポーツバーがオープンしました。

テレビの映像を見てみると・・・
杖をついてサッカーをしています。
『アンプティサッカー』という障害者のスポーツです。
さらに、働くスタッフの大半は、身体や知的などの障害があります。
接客から盛り付けまで、あらゆる業務をこなしています。
店のスタッフは「『色々な人と接してみたいな』という思いがあった。本当に楽しいです」といいます。
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店のオーナーの神 一世子さんは、20年前から脳性麻痺サッカーのクラブを支援してきました。
その中で、障害者が離職する現状を聞くようになりました。
障害者が自ら仕事を辞める主な理由は、職場の雰囲気・人間関係、そして、仕事内容が合わないことで離職する人が多いのです。
神さんが店を開くきっかけとなったのは、3年前(2014年)、遠征で訪れたオランダで目にした障害者の働く姿でした。
「町のカフェで、障害がある人たちが、楽しそうにイキイキと働いていたのを見て、同じような場所を日本でも作りたいなと」
この店では、障害に合わせて、得意な業務を行うように工夫しています。

発達障害のある方は、覚えることが苦手なので、料理を運びます。
また、全身に軽いマヒがある方は、事務作業が得意。
労務管理でお店を支えます。
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そして、脳性麻痺の影響で左手が不自由な浦 辰大さんは、オーダーやレジ打ちなど、片手でできる接客全般を担当しています。
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しかし、もともと初対面の人と話すのが苦手な浦さん。
自分の障害に注がれるお客さんの視線が気になっていました。
そのため、入店当初は、キッチンの隅で皿洗いばかりしていたといいます。
「(障害のせいで)お客さんに不快に思われたらどうしようという気持ちがあって。本当に怖くて、一生皿洗いでいいという気持ちが常にありました」
そうした、障害者が抱く健常者への壁を取り払うために、このお店が始めたことがあります。
スタッフが向かったのは、歩いてわずか10秒のフットサルコート。
週に3回、休憩時間を利用して、サッカーを楽しむ時間を設けているのです。
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この日の対戦相手は、店に来るお客さんたちです。
健常者と一緒に楽しむ時間をつくり、理解を深め合うことが狙いです。
浦さんは「サッカーを通してコミュニケーションをとることによって、皆さんと仲よくさせてもらっているので、ありがたいですね、サッカーがあって」といいます。
浦さんがこのお店で働き始めて4か月。

『最近は順調ですね。カフェの業務も。サッカーの方も・・・』
今では、お客さんと気軽に話せるようになりました。
浦さんは「仕事がこんなに楽しいんだということを、この職場に来て本当に思っています。自分ができることが増えていることが、今、本当に楽しい」と話していました。

障害者がイキイキと働くための工夫の数々。それが、障害者の可能性を広げています。

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問い合わせ先

◇「E’s cafe」
 東京都多摩市落合1−47 ニューシティ多摩センタービル8階
 電話:042−311−2022
 営業時間:
 <LUNCH>     11:00〜15:00
 <DINING&BAR>15:00〜21:30(ラストオーダー21時)
       ※月・日は 17:00〜21:30(完全予約制)

◇「フットサルステージ多摩」
 電話:042−316−7231

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