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6月2日放送
【金セレ】甲府市の女性 パレスチナを身近に 〜山梨 甲府〜

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『金曜セレクション “金セレ” 』。山梨県からの話題です。
紛争地の印象が強い 中東・パレスチナを、身近に感じてほしいと活動している女性がいます。その方法は、パレスチナのある特産品を活用することです。
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パレスチナに広がる緑豊かな畑。
作られているのは、『オリーブ』です。

村ごとにオリーブオイルの製油所があると言われるほど 現地を代表する農産物です。
そのパレスチナ系住民が作ったオリーブの製品などを輸入し、全国に卸している会社の代表、皆川万葉さん。
会社を立ち上げたきっかけは、大学時代、初めてパレスチナに行ったことでした。

そこで目にしたのは、紛争のニュースからは伝わってこない、人々の営みでした。
皆川さんは「学校に行ったりとか、買い物に行っていたりとか、普通に掃除・洗濯して、みたいな日常を、ぜんぜん自分が想像できていなかった。パレスチナは “遠い” とか、 “特別な場所” だと思われてしまっていることが多いので、日本と変わらないような生活もあるんだよというのを、伝えていけたら」といいます。
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その後、パレスチナに留学するなどして、現地の人々と交流を続けてきた皆川さん。
大学卒業後も、現地の生産者たちとかかわっていきたいと、オリーブオイルの輸入を始めました。
「いいものを作って、それが評価されて、売れるというのは、生産者、関わっている人たちのいちばんの元気の源なんです。世界から見捨てられているのではなくて、自分の作っているものは評価されているし、世界とつながっていると」
いま、皆川さんは、北海道から沖縄までのおよそ200の店に、商品を卸しています。
それぞれの商品は、手間ひまかけて作られているため割高ですが、品質の良さや現地の人々の思いを伝え、扱ってくれる店を増やしていきました。
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商品に必ずつけるカードには、商品を手にとった人に、パレスチナについて知ってもらうため、オリーブがパレスチナの特産であることや、現地の様子を短くまとめています。
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さらに、年に数回、販売店や購入者に向けた通信誌も発行。
日本のアニメが人気であることなど、現地のいまの様子を詳しく紹介しています。
「パレスチナに全然関心がなくても、おいしいオリーブオイルだと、『使ってみたいわ』という方はいらっしゃいますし、『パレスチナのオリーブオイルを使うようになってから、ニュースでパレスチナや中東のことが気になるようになった』とおっしゃってくれる方もいます」
皆川さんは、消費者に直接パレスチナの様子を伝える活動も行っています。

この日は、甲府市でパレスチナ料理の教室が開かれました。
講師として招かれた皆川さんは、現地の様子を交えながら料理を教えます。
「戦争の話ばかりしか入ってこないから、日常生活はどうしているのかわからない」という参加者。
この日最後に皆川さんが話したのは、紛争が続く中でも、毎日の生活を楽しむ子どもたちの姿でした。
『道を聞いたら、女子高の目の前で、みんな帰る時間だったんですね。そしたら、みんなワーッと集まってきて、だんだん撮影大会になってしまって。 向こうも、もう若い子はスマホ。市場があって、買い物をしていたり、ご飯を食べたり、みんな学校に行っていたりと、けっこう普通の暮らし。そしてスマホを使っているみたいな。きょうは、現地の暮らしが料理を通じて少しでも伝わったらいいかなと思ってやりました』
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参加者からは「パレスチナの印象がだいぶ変わりました。きょう来て良かったと思います」 「遠いところの問題だと思っていたのが、『なにか皆川さんと一緒にできることがあったらいいな』とか、そんな風に感じます」という声が聞かれました。
皆川さんは「一般的に伝わっていることだけではないパレスチナがあって、そのことを少しでも何かのときに考えたり、気にしていただくことがあればな と思います」と話していました。
紛争地として知られるパレスチナにも、人々の暮らしがある。
そのことを知らせるための、挑戦が続いています。

皆川さんの扱うオリーブオイルの価格は、国内で市販されている一般的なものの3倍ほどですが、扱う店は年々広がっているということです。

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問い合わせ先

◇皆川さんの扱うオリーブオイルなどの製品について
 「パレスチナ・オリーブ」
 電話:055−288−1868
 ※皆川さんの事務所で通信販売も可能。
 ※販売店など、詳細はHPを参照ください。

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