おはよう日本 関東甲信越

4月17日放送
介護現場の負担 ロボットがサポート

問い合わせ先

アナウンサー 大沢 幸広
アナウンサー
大沢 幸広
装着すると “重いものが持ち上げやすくなる” というロボットについてです。
いま、こうした最新の技術を介護の現場に活用する取り組みが広がっています。大沢アナウンサーが中継でお伝えします。
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私が背負っているこの装置、軽くてつけ心地もいいです。
目の前には、重さ20キロの水の入った袋がありますが・・・
楽に持ち上がります。

これは、重たいものを運ぶ動作をサポートしてくれる装置で、主に、介護の現場などで使われています。
腰に掛かる負担が、グーッと軽くなるんですね。
東京・葛飾区の、東京理科大学に来ています。
このスーツを開発された、工学部教授の小林 宏さんです。
「おはようございます」

開発の狙いは、どんなところにあったんでしょうか?
「介護に限らず、さまざまな作業現場で、腰を痛める方がとても多くて、それによって離職される方も多いので、腰を補助・アシストするものの開発を始めました」
実際、介護の現場では 利用者の方の体を持ち上げたり、支えたりする中で、腰に大きな負担がかかります。

なんとかしたい ということで、訪問入浴を行っているある会社では、スーツを600台導入して全国の事業所で使っています。

実際に運ぶ動作は人の力なので、力がかかりすぎずに、利用者の方も安心です。
この他にも、いま介護の現場ではさまざまな機械が導入されています。

例えば『移動支援』。
この電動歩行車は、センサーが坂を感知して、登るときには押す力を軽くしてくれるんです。

そして『排せつ支援』。
ベッドのすぐ隣にトイレを置いても、電気の力で排せつ物を瞬時に真空吸引しますので、臭いがほとんど残りません。

さらに、『見守り支援』。
カメラで、寝ている人の様子をシルエットで記録します。
離れた場所でも、異変に気づくことができるんです。
共通しているのは、どれも介護する人の負担を軽くするということなんです。
国も、こうした動きを後押ししています。
厚生労働省が行っている こうした機器の導入を補助する取り組み。
昨年(2016年)度は、全国の5,400余りの事業所に補助金を出しました。
これは、事前に想定していた3倍以上の数なんです。
現場のニーズとともに、急速に広がっていることがわかります。
私が着けているこの装置も、その補助の対象になっているんです。

この装置は、さまざまな現場の声を生かして改良を続けています。

例えば・・・
重いものを運ぶ作業をする時に、 “手軽に扱える“ という声です。
こうした装置は、モーターの力で重いものをヒョイッと持ち上げるものもあるんですけれど、装置そのものが重かったり、装着に手間取ったりといったものもあるんですよ。
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それに対して、この装置は・・・と言いますと。
仕組みは、ゴムを繊維で覆った人工筋肉の中に、圧縮された空気が入っているんです。
かがむとこの中の圧力が高くなります。この力によって、体を起こす時に、グッと押し上げられるようになって、体を支えてくれるということなんですね。
慣れたら、装着も10秒くらいでできるようになるそうです。
さらに手軽に扱う工夫は他にもあります。
最初に販売したものを見てみますと・・・、圧縮空気が入ったタンクを背負っています。

最新型では、そのタンクを無くしたことで3キロ軽くなったんです。
そして、機械で入れていた圧縮空気は・・・
『シュポシュポシュポ・・・』
手動の空気入れで簡単に入れられるようにしたんです。
さらに、現場の声にはこんなものもありました。
『どうせ着るんだったらやっぱり “カッコイイのがいい” 』
率直ですけれども、シンプルな、結構こういう声があったそうなんですよ。
実際に、積極的に着たいと思えるものを作ることが、長く使い続けることにつながるということなんですよね。
小林さん、この装置 どんなふうに活用してもらいたいですか?
「やっぱり、腰を傷めないようにするために 長く使っていただいて、ずっと仕事も続けられるようにしていただきたいと思います」

今朝は、介護の現場をサポートする装置について、中継でお伝えしました。

このロボットは、介護の現場以外でも注目されていて、秋田県では、冬の雪かきに活用するための実証試験も行われたということです。

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問い合わせ先

◇中継現場
 「東京理科大学 葛飾キャンパス」
 東京葛飾区新宿6−3−1
 電話:03−5876−1717

◇『マッスルスーツ』について
 「株式会社イノフィス」
 東京都新宿区神楽坂4−2−2東京理科大学森戸記念館3階
 電話:03−5225−1083
 ※スーツは現在、個人むけの販売は行っていません。

◇移動支援の機器『フラティア』について
 「株式会社カワムラサイクル」
 兵庫県神戸市西区上新地3−9−1
 電話:078−969−2800

◇排せつ支援の機器『キューレット』について
 「アロン化成株式会社」
 東京都港区西新橋2−8−6
 電話:03−3502−1454

◇見守り支援の機器『シルエット見守りセンサ』について
 「キング通信工業株式会社」
 東京都世田谷区野毛2−6−6
 電話:03−3705−8111

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