おはよう日本 関東甲信越

1月26日放送
楽しみながら深める 障害者への理解

問い合わせ先

3年後にせまった『東京オリンピック・パラリンピック』には、世界各国から大勢の障害者が来ることが予想されています。
しかし日本では、そのサポートの仕方などで戸惑ってしまう人も少なくありません。そこで、車いすに乗って街に出てもらい、障害者への理解を深めようという取り組みが始まっています。
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『たばこ発見! ゲットだぜ〜!』
『あ〜お宝発見!』
『燃えないゴミ?』
車いすに乗って、ゴミ拾いに熱中する人たち。
集めたゴミの量などを競う『スポーツゴミ拾い』です。

健常者に車いすを体験してもらい、バリアフリーについて楽しく学んでもらうのが目的です。
『順調ですか〜?』
スポーツゴミ拾いを企画した上原大祐さん。
バンクーバーパラリンピックの銀メダリストです。
『アイススレッジホッケー』の日本代表として活躍した上原さんが、国際大会で世界を回るなか 感じたのは、海外の健常者と障害者の垣根の低さでした。
「向こう(海外)の場合は、すぐ周りの人が声をかけてくれる。『手伝おうか』とか、そこが圧倒的な差。日本の人たちって・・・、もちろん声をかけてくれますよ、いないってわけじゃなくて、ただ それがあまりにも少ないかな」
引退後、3年前(2014年)にNPOを立ち上げた上原さん。
障害者との交流イベントを開くなどの活動を続けてきましたが、さらに理解を進める方法がないか考えてきました。
「車いすを、よくみなさんに体育館とかで体験してもらうけど、結局、街を体験しないと、サポートの方法は本当に理解できなかったりする」

そこで、上原さんが昨年(2016年)から始めたのが、車いすでの『スポーツゴミ拾い』です。
この日は、大手自動車メーカーの社員、およそ30人が参加しました。
身をもって車いすを体験することで、障害者にどんなサポートが必要なのか学びます。
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まず、赤いポールを人に見立て、街なかの雑踏を再現してみました。
『みなさん 下を向きながら歩いている人とか、どんどん迫ってくるんですよ』
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「踏んだ!」
「気を付けて下さいね〜、そのポールを踏んだってことは 人の足を踏んだってことですから!」
車いすで街に出ることが、いかに大変かを体験します。
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『ゴミ拾いは、スポーツだ〜!』
いよいよ街に出てゲーム開始です。
車いすに乗る人と押す人が、同じチームになってゴミを拾います。
「あ〜なるほど、座ってると また視点が違いますね。普通に立って歩くのと・・・」という参加者。
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『やったー』
『ゲット!』
『ネギ!?なんでネギなんですか? 燃えるゴミだと思います』
得点を稼ぐために、街を行く参加者。
その中で、ふだんは何気なく通る道も、車いすでは簡単ではないことに気付きます。
歩道のちょっとした傾斜では・・・
『これ怖いんですよ、ここで止まっているのが』
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歩けば、さっと渡れる横断歩道。しかし、中央分離帯で・・・。
『段差がある!』
『これ大丈夫ですか?』
『これ怖いですね〜、こういうのが』
手間取っている間に信号が点滅してしまいました。
ゴミを拾う中で、気付いた問題点をメモすると、それも点数に加算されます。

ゲームは40分。
参加者たちは、車いす利用者にとって手助けがいかに必要かを実感しました。
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参加者たちからは「こういう障害を毎日通りながら過ごしているのかと思うと、感服というか、驚きました」 「その場で声をかける勇気にチャレンジしていきたい」という声が聞かれました。
上原さんは「2020年の(私の)テーマが、 『みんながプレイヤー』 。フィールドに立つ選手だけじゃなくて、街なかでサポートするプレイヤーがいてもいいと思いますので。街なかにプレイヤーがあふれる2020年になってほしい」と話していました。
『東京オリンピック・パラリンピック』までに、障害者と健常者がもっと気軽に手を取り合える社会になってほしい。上原さんの願いです。

上原さんは、この車いすで行うゴミ拾いを、これから全国に広げていきたいと話していました。

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問い合わせ先

◇紹介した取り組みについて
 NPO法人「D−SHIPS32(ディーシップスミニ)」
 代表:上原大祐さん(車いすの銀メダリスト)
 E-mail:info.dships32@gmail.com

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