おはよう日本 関東甲信越

1月18日放送
排せつで悩む高齢者 IT技術で支援

問い合わせ先

高齢化が進むにつれて、自分でトイレに行けないなど、排せつで悩むお年寄りが増えています。こうした中、最新のIT技術を使って その悩みを解消しようという取り組みが介護の現場で始まっています。
写真 写真
川崎市にある老人ホーム。
35人いる入居者のうち、半数は トイレの介助が必要です。

難しいのは、そのタイミング。
尿意を感じにくい人や、認知症などで伝えられない人には 時間を決めて案内しますが、間に合わないこともあります。
「気持ちはよくないけれど、体をきれいにしてもらうまで待つ」と話す入居者。
写真 写真
そこで 施設では、先月(12月)、ある機器の実用試験に参加しました。
下腹部にあてて、尿の出るタイミングを知らせるセンサーです。
写真 写真
開発した都内のベンチャー企業が注目したのは “ぼうこう” 。
尿がたまると ぼうこうが膨らみます。そこに超音波をあて、大きさを測ることにしたのです。
そのデータは携帯端末に送られ、尿の量が一定量に達したら、トイレに案内します。
試験に参加した女性のデータを見ると、午後3時におやつを食べると尿の量が増えてきました。
写真 写真
それから20分後。
「今ちょうどいいタイミング」
「はい。分かりました。じゃあ、お連れしましょう」
無事、間に合いました。
「すっきりしました」
日中、センサーを使った10人全員に効果がありました。
トイレの心配が減ることは、生活の質の改善にもつながります。
足が弱くなったため、トイレに間に合うかが不安で 外出をあきらめていた男性は、センサーをつけたところ、2〜3時間は大丈夫なことが判明。
外出する意欲が出てきたといいます。
「野球を見に行きたいと思って。神宮球場に行きたい」
老人ホームのスタッフは「皆さんが生き生きとして生活している。自信につながっているのでいい」といいます。
写真 写真
さらに、おむつを換えるタイミングを知らせるIT機器の開発も進められています。
ベッドメーカーが、ベンチャー企業と開発しているのは、においを検知するシート。
『排せつがあった場合に、このシートの表面の空気を吸っている』
吸い込んだ尿や便のにおいを センサーが検知し、そのデータをコンピューターで解析し、排せつがあったことを知らせるシステムです。
写真 写真
このシートの実用試験に参加している、川崎市の特別養護老人ホーム。
入居者の中には、便をしたことを自分で伝えられない人もいるため、これまで昼夜を問わず 定期的におむつの中を確認してきました。
「開けてみて、まだ出ていなかったり。排せつが出ていたけれども、どれぐらい時間がたっているのかが分からないということがある」

それが、この機器を使うと・・・
写真 写真
介護スタッフの携帯端末に、排せつがあったことを知らせてくれるため
「おむつを交換してよろしいですか?」
「いいよ」
便が出てから時間を置かずに、おむつを替えることができました。
「本人も、不快な気持ちというのは すぐに改善できたほうがいいので、とてもいい」
写真 写真
高齢者のトイレの心配ごとを減らすIT器機。今年(2017年)中にも商品化することを目指しています。

メーカーでは、商品化に向け 実用試験の結果を生かして精度を高めるなど 改善を進めていきたいということです。

ページ上部へ

問い合わせ先

◇尿が出るタイミングを予測するセンサーについて
(超音波でぼうこう内の尿量を推測、尿が出るタイミングを予測するセンサー)
 「トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社」
 E-mail:dfree@www-biz.co
 ※発売は今月(1月)の予定で、施設が対象。
 ※詳細はホームページを参照ください。

◇においで排せつを検知するシートについて
 (排せつのにおいを検知して通知してくれるシート)
 「パラマウントベッド株式会社」
 電話:03−3648−1111(広報部へ)
 ※発売時期は未定だが、今年(2017年)中を目指している。
 ※詳細はホームページを参照ください。

ページ上部へ

これまでの放送内容

読み込み中です。NHK @首都圏のサイトではJavascriptを使用しています。コンテンツをご覧になるにはJavascriptを有効にしてください。