おはよう日本「首都圏」

2月17日放送
小児がんを乗り越えて

子どもが亡くなる病気で最も多い「小児がん」。
命を取りとめても、抗がん剤や放射線による治療によって、さまざまな後遺症などに悩まされ周囲から孤立してしまう人が少なくありません。
そんながんを経験した若者たちが今、互いに支え合ってがんと向き合いながら生きています。

写真

東京都内の飲食店で開かれたイベントです。
参加しているのは、全員が幼い頃や若い世代で「がん」を経験した若年性がん患者の会「スタンドアップ」のメンバーです。
身体の調子や治療のこと、さらには日々の生活の悩みなど何でも話し合える仲間たちです。

写真

メンバーの一人、20歳の水橋朱音さんです。小児がんを克服し、今はアルバイトをしています。

水橋さんは中学3年生だった14歳の時に突然、のどのがんと診断されました。
部活動のテニスに熱中していた頃のことでした。
抗がん剤や放射線による治療を半年間受けましたが、命を救うための厳しい治療は、成長期の体に大きなダメージを与えました。

がんは消えたものの、重い後遺症を引き起こしました。
治療の直後から腎臓の機能が低下。慢性腎不全に陥り、今も毎日5時間かけて体内の毒素を排出するための透析を続けています。

写真

水橋さんは小児がんを克服した体験から、看護師になりたいと考えていました。
しかし後遺症による体の負担を考えると現実には、なかなか前へ踏み出せなかったといいます。

写真

そんな時に出会ったのが、「スタンドアップ」。
病院で手に取ったフリーペーパーには、同世代のがん経験者たちの笑顔がありました。
特に水橋さんの心を動かしたのが「がん患者には夢がある」という言葉でした。

写真

「世の中で病気でがんだったことを公表すると若いのに大変だったね、かわいそうと言われることもあった。ただ自分でかわいそうと思ったことはなかった。むしろ病気になったから色々なことに挑戦したいとか、夢をもちたいと思った。(世間の考え方が)変わってほしいと思っていたから、がん患者には夢があるという言葉にインパクトがあった。」と水橋さんは話します。

写真

「スタンドアップ」に入った水橋さん。
月に1回開かれる会合で、仲間たちと日々の悩みについて率直に語り合っています。

水橋さんはこの春、母親の腎臓を移植する手術を受けることになっています。
移植によって腎臓の機能を回復させれば、看護師になるという夢をかなえられると思っています。

写真

「みんな言葉には出さないだけで つらい思いもいっぱいしていると思うのに、メンバーの人は前向きな人が多い。そういうの見ていて何でもチャレンジするようになりました。」と水橋さんは話しています。

「スタンドアップ」のメンバーは同じように病気で悩んでいる人たちに自分たちの活動を知ってもらいたいと全国の病院にフリーペーパーを置いているということです。

ページ上部へ

これまでの放送内容

本業いかして植物工場を
3月23日放送
温度や湿度などを人工的に制御して野菜などを栽培する「植物工場」。このところ企業の参入が相次ぎ…
→続きはこちら
本業いかして植物工場を 写真
練習は安全なコースで
3月22日放送
視覚障害者が安心して体を動かせる場所が多くないなか、新潟市の信濃川には、視覚障害のある…
→続きはこちら
練習は安全なコースで 写真
記録映画が語る“地域医療の原点”
3月21日放送
農村の日常を戦後40年にわたって撮影したフィルムが、長野県で見つかり、それをもとにした…
→続きはこちら
“記録映画が語る“地域医療の原点” 写真
お茶会開催で絆を再び
3月19日放送
去年3月の震度6強の地震から1年が過ぎた長野県の栄村。いまも、村内の仮設住宅で生活している…
→続きはこちら
“お茶会開催で絆を再び 写真
売れない時代にモノを売れ
3月17日放送
長引く景気の低迷や震災以降の節約志向などで、モノが売れない時代が続いています。そうした中、…
→続きはこちら
“売れない時代にモノを売れ 写真
“ヨシ焼き“中止 広がる影響
3月15日放送
本州最大のヨシの群生地として知られている渡良瀬遊水地。ここで毎年、春に行われてきたのが…
→続きはこちら
“ヨシ焼き“中止 広がる影響 写真
ユニーク朝礼で会社が変わる
3月14日放送
業務連絡が淡々と行われるイメージが強い“朝礼”。そんな朝礼を変えることで、会社に活気を…
→続きはこちら
ユニーク朝礼で会社が変わる 写真
紙に命を吹き込む16歳
3月13日放送
カラフルな昆虫たち。1枚の画用紙から作られています。制作したのは長野県の養護学校に通う…
→続きはこちら
紙に命を吹き込む16歳 写真
原発事故 深まる農家の苦悩
3月10日放送
東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、福島県に隣接する茨城県では、一部の野菜に含まれる…
→続きはこちら
原発事故 深まる農家の苦悩 写真
津波の体験を語り継ぐ
3月9日放送
関東地方沿岸で震災の津波による死者が13人と最も多かった千葉県旭市。多くの住民が、津波に巻き込ま…
→続きはこちら
津波の体験を語り継ぐ 写真
農業実習生が帰国 苦悩する産地
3月8日放送
農業が盛んな茨城県では、東日本大震災以降、生産に携わっていた多くの中国人実習生が帰国して…
→続きはこちら
農業実習生が帰国 苦悩する産地 写真
原発避難 ふるさとを離れた家族の1年
3月7日放送
東日本大震災からまもなく1年。東京電力福島第一原子力発電所の事故などで福島県を出て暮らす人たち…
→続きはこちら
原発避難 ふるさとを離れた家族の1年 写真
どう防ぐ? 住宅の放射能汚染
3月6日放送
福島県二本松市のマンションの室内で高い放射線量が測定されてから2か月あまり。コンクリートの原料…
→続きはこちら
どう防ぐ? 住宅の放射能汚染 写真
雪山に抱かれた里を訪ねて -新潟県 長岡市 小国町-
3月3日放送
土曜すてき旅、今回は新潟県長岡市小国町です。新潟県中部にある山あいの町で、冬になると深い雪に抱…
→続きはこちら
雪山に抱かれた里を訪ねて-新潟県 長岡市 小国町- 写真
フラガールにもらった勇気
3月2日放送
震災からまもなく一年。今も福島県のおよそ16万人が避難生活を送っています。そうした人たちの…
→続きはこちら
フラガールにもらった勇気 写真
現代病調査に協力を
2月28日放送
「小児ぜんそく」や「アトピー性皮膚炎」など、以前と比べて大幅に増えている病気、いわゆる「現代病…
→続きはこちら
現代病調査に協力を 写真
横浜港の舞台裏 紹介します
2月25日放送
土曜すてき旅、今回は横浜港です。大人の工場見学などが人気を集める中、横浜市では去年11月から横浜…
→続きはこちら
横浜港の舞台裏 紹介します 写真
東京マラソンに挑む 川内優輝選手
2月24日放送
「市民ランナーの星」と呼ばれる埼玉県職員の川内優輝選手。去年の東京マラソンでは、日本人トップの…
→続きはこちら
東京マラソンに挑む 川内優輝選手 写真
“パラレルキャリア”で変わる働き方
2月23日放送
若い人たちの間で、本業を持ちながら、仕事終わりや休日を利用して、社会貢献活動などもう一つの別の…
→続きはこちら
“パラレルキャリア”で変わる働き方 写真
“家族につながりを”家系図が人気
2月22日放送
家の歴史をたどる家系図。今、家系図を作ろうという人が増えています。震災を機に家族の絆を…
→続きはこちら
“家族につながりを”家系図が人気 写真
専門医の分担制で守る地域医療
2月21日放送
過疎地の医師不足が大きな課題になる中、山梨県の山あいの町では、複数の専門の医師が…
→続きはこちら
専門医の分担制で守る地域医療 写真
すてき旅 温泉育ちのトラフグでにぎわう町 - 栃木県那珂川町 -
2月18日放送
土曜すてき旅。今回は栃木県那珂川町です。栃木県東部にある那珂川町では、今、海でとれる高級な魚…
→続きはこちら
すてき旅 温泉育ちのトラフグで賑わう町 栃木県那珂川町 写真
被災体験伝えるミュージカル
2月16日放送
東日本大震災で被災した宮城県の100人あまりの人たちが自分たちの体験を伝えるミュージカルを上演…
→続きはこちら
被災体験伝えるミュージカル 写真
相次ぐスキー場での遭難
2月15日放送
最近、愛好者が増えている「バックカントリースキー」。自然の冬山を滑り降りるもので、新雪を滑走…
→続きはこちら
相次ぐスキー場での遭難 写真