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海外でも広く使われているスマートフォンなどの携帯型の情報端末。
日本を訪れる外国人にとって、普段使っている端末から自由にインターネットを利用できないことが悩みの種になっています。
こうした中、山梨県では無料でインターネットに接続できる場所を増やすことで観光客を増やそうとしています。

山梨県富士河口湖町にある地元の特産品などを販売する施設です。多くの観光地が不況の中、この施設は連日、外国人観光客でにぎわっています。
日本ではインターネットへの接続場所が限られる海外の携帯端末。
しかし、ここでは自由にアクセスできるのです。
「ここでは、無線でインターネットに接続できて、自分がどこにいるか分かって便利です。」と台湾から来た旅行者は話します。
こうしたことを可能にしたのが、「公衆無線LAN」。
外国製の機器でも無料でインターネットが利用できるシステムです。

台湾から来た男性は、撮ったばかりの写真をその場で、自分のサイトに投稿します。
すると、すぐに友人からコメントが寄せられました。早速、返事を書きます。
インターネットができることで、新たな旅の楽しみ方が生まれています。
「みんなすごく早いスピードで、いろいろな情報を交換して、すごくいいことだと思います。」と、この台湾から来た男性は話します。

こうした外国人観光客の旅の変化に注目したのが山梨県です。インターネットを通じ、口コミで山梨の魅力が伝われば、観光PRにつながると期待しています。
「最近の旅行者は(観光に)来た事をみんなに知ってもらうということが非常に多い。発信してもらえるということが重要です。」と山梨県観光部の矢野久さんは話します。

山梨県ではまず、無料でインターネットに接続できる場所を調べました。
その数は、県内全域で230か所。しかし、その多くが旅館やペンションなど宿泊施設に限られています。駅や観光スポットなどには、ほとんどない事が分かったのです。
「われわれが今調査している中では、絶対あると便利だと思うところが欠落している。」と山梨県観光部の矢野久さんは話します。
そこで県では設置場所を増やそうと、先月から、県内在住の外国人とともに現地調査を始めました。

この日、訪れたのは外国人観光客が頻繁に利用する河口湖駅。
ここでは6年前、海外からの旅行客のため、看板に英語や中国語を表記するなど改装工事が行われました。

さらに、観光案内所には、英語が話せるスタッフを配置しています。
しかし、営業時間は夕方5時30分まで。夜に到着する外国人も多く、対応しきれない事が分かりました。

「(観光案内所が)閉まってどうしようかと困ったとき、インターネットがあれば助かると思います。」と調査に協力したフランス人のヴィクトールさんは話します。
さらに、河口湖駅前の店の看板はほとんどが日本語です。
食事をする場所を選ぶ情報すら入手しにくいのです。
「初めて日本に来たら、何が書かれているのかまったく分からないですね。
インターネットで河口湖周辺のグルメ情報を調べたいですね。」
とヴィクトールさんは話します。
「頼るところはインターネットというのが世界の流れです。こういったことで便利になるのであれば、その便利ということがさらに観光客を呼んでくれるのではないか。」
と山梨県観光部の矢野久さんは話します。
インターネットへ自由に接続できる環境を整えることで、旅行者が訪れやすい場所にしたい。外国からの観光客を誘致するための県の取り組みが始まっています。