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俳人・神野紗希さんが指南! 比喩・遠近法で俳句をもっと楽しく

  • 2022年9月30日

日常生活の何気ない発見から俳句を簡単に作る方法を、俳人の神野紗希さんに教えていただく俳句シリーズ。
今回は、「比喩(ひゆ)」と「遠近法」を使って、オリジナリティーあふれる俳句作りに挑戦します!

「比喩」を使って俳句を作ろう!

神野紗希
さん

俳句を作ろうと出かけてみると、そこで初めて出会う植物や動物があると思うんです。
そういうときに比喩を使うと、ちょっとおもしろい角度から俳句を作れるのではないでしょうか。


お題は・・・「蓮(はす)の実」
夏にきれいに咲く蓮の花は、夏の季語。「蓮の実」は、秋の季語になります。

 

ユニークな形をしていますよね。
まずは、これが何に見えるか、考えてみましょう。

上村
リポーター

たこ焼き?妖怪?あめ玉?宇宙人みたい?…
なんだか、宇宙と通信できそう!

 

“宇宙と通信”とはおもしろいですね!!ここで一句!

 

“宇宙人みたい”という比喩から連想して作られたんですね!おもしろい。
わたしは、粒のような実の方に注目しました。これが何に見えたかというと…

 

“あめ玉のよう”という比喩が導き出されてきたのは、光が射したからだと思うんです。
公園に出かけたからこそできた、とってもいい句だなと思います。

「遠近法」を使って俳句を作ろう!

近くのものと遠くのものを一緒に詠んであげると、大きな世界を、とても細やかに表現することができます。
それが「遠近法」です。

お題は・・・「とんぼ」

 

まずは、近くにある「とんぼ」と、遠くに見える何を一緒に描くのかを決めます。
カメラマンになった気分で、“とんぼの背景”を何にするか、考えてみましょう!

 

いろいろな角度からとんぼを見てみると、大地や木々、空など、遠くに見える景色が変わってきます。
私の好きなアングルから思いついた一句が、こちら!

 

とんぼの“目”まで描くものを絞ったことで、遠近の“近”が、はっきりくっきり見えてきます。
彼方の空を見ている感じがあって、とってもいいと思います。

もっと遠くまで続く広い空を描くなら…

 

風を吹かせてつないでみてもおもしろいかなと思いました。
風に乗ってどこまでも飛んで行きそうな、命の力も感じる俳句になると思います。

「とんぼ」をお題に、神野さんのつくった俳句がこちら。

 

近くにいた「とんぼ」と遠くにある「大ケヤキ」という、景色の奥行き。
さらに、大ケヤキは長い歴史を知り、「とんぼ」は今を生きている…時間の遠近も出てくるといいなと思って作りました。

ふだん何気ない生活の中でも、スーパーに行って「きょうはどんな食材があるかな?」とか、散歩して「きょうはこんな花が咲いていた!」とか。そういう感覚を言葉にして残していくと、生活の中にも輝きが増えてくるのではないかと思います。
ぜひ、気軽に俳句を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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