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火災警報器の定期点検 エプロンも防炎素材 今こそ防火チェック!

  • 2021年11月12日

空気が乾燥して、冬の気配を感じるこの季節。火災が増える冬に備えて防火点検をしてみてはどうでしょうか。
消火器や火災警報器を設置しているから大丈夫!と思っている人は要注意。実は定期的に点検しないといざというときに使えない可能性が…。
今回は火災を知り尽くした総務省消防庁の方に自分でできる防火点検の方法を教えてもらいました。

家庭で定期的に行う防火点検とは?

今回、アドバイスをしてくれるのは、総務省消防庁予防課の桒原崇宏さんです。

住宅火災による死者は7割近くが高齢者です。亡くなった人のおよそ半数は逃げ遅れによって命を落としています。一刻も早く火災に気づいて避難することや、火が小さいうちに消すことが大切です。
そのためにも、ふだんからできる簡単な備えを知っておいてほしいと桒原さんはいいます。
そこで今回は、埼玉県にお住いの三島テツ子さん(73)のお宅にお邪魔して一緒に点検していきます!

さっそく、桒原さんから三島さんに質問!

桒原さん

火災予防でふだんから心がけていることはありますか?

三島さん

築43年の古い家で、あまりこれといった火災予防をしていなかったのでちょっと不安です。

防火点検 その(1)消火器のチェック

まずは消火器から。一般家庭での設置は義務付けられていませんが、初期消火には欠かせないアイテムです。
置き場所と、いざというときにちゃんと使えるかをチェック!

三島さんのお宅では、消火器は台所の隣、洗面台の下に置いてありました。

 

取り出しやすい場所ですが、もう少し火災が起こりそうな、台所や居間などに置いた方がいいですね。

火事になりそうなときは一秒でも早い消火が大事。ふだんから台所や居間などに置いておきましょう。

次に確認してほしいのが、消火器の手元部分に表示されている「圧力」。
消火剤は圧力によって噴射されます。針が正常な範囲に位置しているかチェックしてみてください。

そして、もう一つは「製造年」
家庭用消火器の耐用年数は、メーカーによって異なりますが5年から8年程度です。定期的にホームセンターなどで買い替えるようにしてください。

使わなくなった消火器は、消火器リサイクル推進センターで回収しています。
こちらも、申込先は消火器に記載されているのでご確認ください。

消火器リサイクル推進センター
03-5829-6773
9:00〜17:00 (土日祝休日および12:00〜13:00を除く)
※全国にリサイクル窓口があります。身近な窓口は消火器リサイクル推進センターのホームページから検索することができます。

防火点検 その(2)火災警報器のチェック

次は、住宅用火災警報器。消防法で、寝室と寝室につながる階段の上部に設置することが義務付けられ
ています。就寝中の逃げ遅れを防ぐためと、煙は高いところに流れていくので早期発見につなげるため
です。
※自治体によっては、この2か所以外にも設置が義務付けられている場合があります。

消防庁によると、住宅用火災警報器を設置している場合、していない場合に比べて、火災による死者
の数が半分に減少したといいます。

 

ところで三島さん、火災警報器を試したことありますか?

 

いや、ないです。試せるんですか?

 

電池が切れていたり、ホコリがたまっていたりするといざというときに作動しません。
交換の目安は10年です。定期的にチェックしてください。

冬場の料理は防炎エプロンで

冬は寒いので、起毛の服など厚着をして料理をすることが多いと思います。そこで注意しなければならないのが、コンロの火などが衣服につく“着衣着火”による事故。

 

こうした事故を防ぐために作られたのが、燃えにくい素材でできた防炎エプロンやアームカバーです。

 

防炎エプロンと普通のエプロンの燃え方の違いはこちら。


エプロンやアームカバーのほかにも、布団や座布団、カーテンなど、さまざまなグッズが開発されています。

 

消化器や火災報知器などを設置しているだけで安心していましたが、いざというときに使えなければ意味がないということがよくわかりました。

 

定期的な点検が一番大切です。点検をすることで防災の意識も変わってきますので、ぜひ、ご家族で確認してみてください。

 

どれも簡単にできる点検なので、命を守るために必要なものを、ぜひ一度見直してみましょう!

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