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マスクでおならが増える!? コロナ禍とおなかの深~い関係

  • 2021年6月30日

「ガスがたまっておなかが張る」「なんだか “おなら” がよく出るような…」
最近、おなかの調子が気になるという方が少なくないようです。
実はおなかの不快感、コロナ禍と深い関係が。マスクをつけたまま一日を過ごすことで、げっぷやおならが増えたり便秘を引き起こしたりする可能性があるそうなんです。今回はおなかの悩みを解消する簡単な対策をお伝えします!

おなかの張りはマスクのしわざ!?

教えてくれるのは、消化器内科医の金丸千穂先生です。

金丸先生

いままで、1日の大半がマスク生活になるなんてことはなかったじゃないですか。まず呼吸の仕方がだいぶ変わってきちゃって。

先生によると、おなかにたまるガスの7割近くは、食事や会話をするときに口から飲み込んでしまった空気だそうです。

マスク生活になったことで、『口呼吸』が増えたり、声が聞こえづらくて『大きな声で話したりする』など、これまで以上に口から空気を飲み込むことが増えています。その空気が大腸にたまっている状態が、 “おなかの張り” 。
ここで、おならとしてすぐに出せればいいのですが、ここにもコロナ禍の影響が。

消化器内科医 金丸千穂医師
「リモートで、ずっと家の中にこもりきりの方や、特にご高齢の方は外出を控えている方も多い。通常の生活を送って体を動かしていれば、腸も活発に動けていたものが、そうじゃない今の生活は、影響があると思います」

実際に、先生の病院で “おなかの張り” を訴える患者さんは、コロナ禍で1.5倍に増えたそうなんです。

上手にガスを出す方法

そこで、先生に腸の動きを活発にし、上手にガスを出す方法を伺いました。

金丸先生

腸のそばにある腸腰筋を意識すると、ガスが出やすくなりますよ!

腸腰筋は大腸のすぐ近くにある筋肉です。

この腸腰筋をストレッチすると、大腸も刺激され、動きがよくなり、おなかの張りの改善につながるんです。

【上体ひねり】
先生のおすすめは、『上体ひねり』。

両足を肩幅に開き、下半身を動かさないようにして、上体だけをひねります。
(座った状態で行ってもOK)
3~4回程度、朝昼晩にやるのがおすすめです。

金丸先生

意識することが大事。腸腰筋を活性化させているっていうイメージでストレッチをすると、より効果が出ると思います。

【指圧】
さらに、おなかが張ってしまったときなどに、トイレでできる簡単な指圧もあります。

太ももの付け根あたりを指4本で押し込みます。
徐々におへそのわきあたりまで、上部へともみほぐしていきます。
最後におへその下あたりを押し込むことで、おならが出やすくなるそう。
※力加減には注意が必要です。あまり強くは押さないようにしてください。

消化器内科医 金丸千穂医師
「なるべく腸がスムーズに動くように、常日頃からおなかを動かしてあげることは大事だと思います。ちょっと外に出て、誰もいないところでマスクを外して、歩いたり、腸をマッサージしたり。ガスが少し出ちゃって “プー” とおならをしても、それはもうご愛嬌でいいと思うんですよね!」

恥ずかしがらずに出しましょう

新井アナ

体が出そうとしているものですから、本当は出してあげないといけないってことなんですよね。

川崎アナ

ただ、出ちゃうと恥ずかしいし、罪悪感がありますよね。

上村リポーター

じつは私も恥ずかしくて、家族の前でも我慢していました。夫がおならをすると『えッ!?』って顔で睨んだりもしていたのですが、反省しました。

先生に聞いたところ、おならを我慢するとガスがたまって腸の働きが悪くなり、便秘になったり、ひどくなると自律神経の乱れや血圧の低下などを引き起こしたりすることもあり、いいことは一つもありません。
とくにこれからの季節は、冷房や冷たい飲み物を飲んで体が冷えると、腸の機能が低下して、ガスがたまりやすくなりますので、ぜひ恥ずかしがらずに出しましょう。

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