キラキラと光る「シラウオ」。福島県浪江町の請戸漁港で水揚げされたばかりです。去年、再開された請戸漁港では実に10年ぶりとなるシラウオの水揚げが始まっています。福島に春を告げるシラウオ、おいしく食べてください!
待ちに待った浪江町・請戸漁港での水揚げ。
近海で獲れるシラウオは、黒潮と親潮が交わる栄養豊富な海で育ち、昔から「常磐もの」と言われ、市場で高値で取り引きされてきました。
この時期に旬を迎えるため、地元では「春告魚(はるつげうお)」と呼ばれています。そのまま生姜じょうゆで食べたり、すまし汁に入れて食べたりするのが定番です。
このシラウオを紹介してくれるのは…
魚料理でおなじみ、ウエカツさんこと、上田勝彦さん。
原発事故の影響でまだ試験操業が続く浪江町の漁業を応援しようと、2年前から東京工業大学と復興事業に携わってきました。
くらしりでも去年の秋、請戸でとれた魚を地元の子どもたちに受け継いでもらうプロジェクト「なみえの台所」に密着しました。
その第2弾。
今回の主役は、子どもたちに食材の良さを伝えたい学校の先生たちです。
10年ぶりのシラウオの水揚げ。先生たちの思いは…
まずウエカツさんが提案するのは…
『シラウオのアヒージョ』です!!
シンプルな味付けで、シラウオの味を引き出します。
◆シラウオのアヒージョ
<材料>
<作り方>
★(3)から(6)までにかかる時間は1分ほどが目安です。
※シラウオは身が柔らかく繊細な魚です。
加熱しすぎると身が崩れたりシラウオの味が外に出てしまうため、短時間で調理するのがポイントです!
ウエカツ)「仕上げに酸味が入ることで、だしと塩味がキリッっと立つ」
続いては定番のかき揚げ!
身の柔らかいシラウオ、揚げ方にコツがあるんです。
◆シラウオのかき揚げ
<材料>
<作り方>
ウエカツさん
「若い世代にも味わってもらえるような、ちょっとしゃれっ気のあるような、新しい請戸のシラウオの食べ方になったら…。『なみえの台所』はこれからも、魚の種類の数だけ続く!」
コロナが終息したら、ウエカツさんが浪江町に行って、子どもたちにまた魚の料理を教えたいと言っていました。
まだ請戸漁港では、原発事故の影響で試験操業が続いていますが、今年はシラウオが豊漁だそうです。
地元の水産会社では地方発送も行っているそうです。
◆シラウオのすまし汁
<材料>
<作り方>