寒さが厳しくなって、葉物野菜の値段が上がっています。コロナ禍で自宅で料理する機会も増える中、葉っぱ一枚でも貴重です。そこで、レタスの一番外側の葉を使った、とっておきのレシピを料理研究家の浜内千波さんに紹介してもらいました。
レタスの葉はどこから使っていますか?
スーパーで買い物をする人たちに聞いてみました。
「外側の1枚ってやっぱり食べないですね、2枚目から順番に食べますね」
「外側の葉は家族も含めて好評ではないです。苦いとか固いとか…」
皆さん捨ててしまいがちな外側の葉「外葉」
浜内さん
「え~っ捨てていらっしゃるの?あら、これはもったいない!大外葉、外葉っていうのは、とっても栄養価が高いんです」
そう話すのは、くらしりでもおなじみ料理研究家の浜内千波さん。
実は浜内さん、外の葉は捨てずに袋にまとめて保存しています。冷蔵庫で1週間は持つそうです。
外側の葉は内側に比べてベータカロテン、ビタミンCなどの栄養価が多く含まれています。苦みを感じるのはポリフェノールなどがたくさん含まれている証拠なんです。
浜内さん
「栄養価が高いんだから上手にいただくこと、私たちの工夫があればおいしくいただくことができるんです!」
浜内さんおすすめのレシピをご紹介。
肉汁たっぷり!ひき肉を包んだレタスロールです。
<材料>
・レタスの外葉・・・・4枚ほど
・合いびき肉・・・・・200g
・たまねぎ・・・・・・100g
・塩・・・・・・・・・小1/2
・こしょう・・・・・・適量
・とろけるチーズ・・・40g
・粒マスタード・・・・小1
<作り方>
(1)沸騰した塩水(水に対して1%)にレタスを1枚ずつ入れて、1分ほど加熱する
(2)合いびき肉に塩こしょうをして味を調え、しっかり粘りが出るまでこねる
(3)2の中に、みじん切りにしたたまねぎを混ぜ 丸める
(4)3にチーズを入れて、レタスで包んで楕円系に整え、耐熱容器に入れてラップをかける
(5)4を電子レンジで様子を見ながら6分ほど加熱する
(6)加熱した際に出た肉汁に粒マスタードを混ぜてソースを作る
(7)レタスロールにソースをかけて完成
◯下ごしらえ
今回、一番のポイントは下ごしらえ。一枚ずつ丁寧に塩ゆでにするのが鉄則!これで、固さと苦みが和らぎます。
さらに、塩ゆでにすることで、全体が鮮やかな色に変化します。水で冷やしておけば、このあと変色することはありません。
◯種をつくって包む
続いてひき肉に塩・こしょう・玉ねぎをいれて混ぜます。中にチーズも加えて、うまみをプラス。あとはロールキャベツのように巻いていきます。
レタスの葉は薄くて巻きやすい上に、繊維がしっかりしているので破れません。
見た目よりとっても丈夫です。
◯レンジで加熱
あとはレンジで様子を見ながら6分ぐらい加熱。高温で加熱しても食感や色は損なわれません。短時間で一気に仕上げることができるんです。
加熱した際に出た肉汁にマスタードを混ぜたソース。これをかければ完成です。
上村リポーター
「レタスの存在感がすごい! 外葉って、やっぱり最初のイメージは固い・苦い。これが全部きれいにいい方向に転じていて、加熱するとこんなに化けるんですね」
浜内さん
「変わるんです!化けるんですね!」
レタスの苦みはお肉などの脂で消してくれる効果があるので、脂との相性抜群。
シュウマイのように肉を包んで蒸したり、チャーハンに入れて炒めたりするのもおいしくできます。
また、葉がしっかりしているので、食感も良く、いろんな料理にアレンジすることができます
レタスをご飯とお好みの具を巻いて、海苔巻き風レタス巻きにアレンジしてみました。
シャキシャキの食感がとてもおいしく仕上がりました。これからの季節、節分の恵方巻きにもピッタリだと思います。
ぜひ、いろいろな使い方で試してみてください。