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アイスホッケー「横浜グリッツ」誕生 デュアルキャリアの挑戦とは

  • 2020年11月2日

ことし、アイスホッケーのプロリーグに、横浜を本拠地とするチームが参戦しました。一般の企業で働きながらプロ選手としてプレーする選手たちの新たな挑戦を取材しました。

12年ぶり 東京周辺拠点の新チーム

先月(10月17日)、横浜で行われたアイスホッケーのトップリーグ、アジアリーグの試合に参戦した「横浜グリッツ」。東京周辺を拠点とするチームとしては12年ぶりにできた新チームです。

応援に訪れていた人たちからも
「関東にチームが少ないですから、活躍してほしいですね」
「がんばれグリッツ!!」

という声が聞かれました。

アイスホッケー界 厳しい状況続く

選手は20人。全員がフルタイムで働きながらプレーしています。

近年、アイスホッケー界は厳しい状況が続いています。
1970年代、鉄道会社や製紙会社など大手企業がチームをもっていました。しかし、90年代以降、企業の業績悪化の影響などで廃部が相次ぎました。
今シーズン限りでアジアリーグに企業チームはなくなり、選手はアルバイトをしながらプレーするケースもあるといいます。

目指すのは “デュアルキャリア”

横浜グリッツの練習は朝8時45分から始まります。全体練習はわずか1時間。
連係を確認するなど、実戦を意識した練習を集中的に行います。

練習が終わるとすぐに東京や神奈川にあるそれぞれの職場へ。

Q.練習終わったばかりですけど?
「これから仕事なので」

このチームが目指すのは「デュアルキャリア」。
アイスホッケーでプロとしてプレーしながら会社員としてフルタイムで働くというものです。

どちらからも収入を得ることで、競技を続けやすくするのが狙いです。

横浜GRITS 臼井亮人代表
「24時間練習できるわけではないので、メリハリをつければ仕事もできるのではないか。これ(デュアルキャリア)をつきつめてやっていこうと思う」

どちらも本気でやれる環境があるなら…

今年入団した池田涼希さん。攻撃の中心として期待されています。
大学時代は3度の得点王、最優秀選手や年代別の日本代表にも選ばれています。

しかし、経済的な理由から大学卒業後は競技を続けることを断念しようと考えていました。
そんな中、働きながらプレーできる横浜グリッツの存在を知り、入団を決めました。

池田さん
「サラリーマンとプロのアイスホッケー選手、どちらも本気でやれる環境があるなら、そこでアイスホッケーをやりたいと思いました」

池田さんはこの4月から、都内にある食品の専門商社で営業事務として慣れない英語や専門用語と格闘しながら働いています。

池田さん
「貿易用語とか難しくて、最初はわからなかった。ひとつひとつ教えてもらって、メモして」

入社して半年、海外の取引先への発注も任されるようになりました。

先輩社員
「最初はパソコン操作もたどたどしかったんですけど、最近は頼りになってきたかな」

池田さん
「いま任されている業務はひとりで処理できるようになって、ホッケーでも結果残して日本代表に選ばれたい。どちらでも一流になれたらいい」

デュアルキャリアで歩みだした横浜グリッツ。仕事と競技、2つの夢を追う挑戦が始まりました。

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