タラの漢字を見ると “魚へんに雪” と書くように、お鍋や白子がおいしい冬におなじみの魚ですが、じつは、夏、とってもおいしいんです。ウエカツさんにうかがいました。
ウエカツ
「冬は産卵前で卵とか白子に栄養を奪われて痩せている。たくさんエサを食べて回復してくるのが夏。タラの肉を味わうんだったら夏」
夏のタラは、身が筋肉質!
この食感を一番おいしくいただけるのが、フライです。
ウエカツ
「ザクっと食ったら、あれ?ホタテかな?って思うくらい」
下ごしらえでタラ独特の臭みが消えて、おいしさが、ぐーっと変わってきます。
【タラの下ごしらえ】
(1)流水で3秒洗い流す。
(2)粗塩で3秒もんで、洗い流す。
ポイント!
身はできるだけ大きく切ってください。筋肉繊維を残す事で食感がいきるんです。
◆タラフライ
<材料>
・タラ
・小麦粉
・水
・パン粉
・油
<作り方>
(1)下ごしらえしたタラをザックリ大きめに切って小麦粉をまぶす。
(2)小麦粉を水で溶いて、タラの身にまんべんなく付ける。
(3)パン粉を付けて揚げる。
※ポイント
・卵を使わない。卵を使うと油や水を吸ってしんなりしてしまいます。
・からししょうゆでいただくのがおすすめです。
このプリプリの食感、お肉の代わりにもなるんです。
「肉じゃが」ならぬ「タラじゃが」を作ります。
◆タラじゃが
<材料>
・タラ
・じゃがいも
・にんじん
・酒
・砂糖
・しょうゆ
・みりん
<作り方>
(1)下ごしらえしたタラを大きめに切る。
(2)鍋に酒と砂糖を入れ、タラを1分ほど煮ます。
※ポイント
・酒と砂糖で身を緩め、味を染みこみやすくします。
・酒の量は、タラの身が半分浸る程度でOK。
(3)しょうゆとみりんを入れて味付け、お玉で煮汁をかけながら味を染みこませる。
※ポイント
・魚の身は、冷めるときに味が染み込むため、鍋を傾けながら煮汁をかけては休み、かけては休みを繰り返します(約8分)。
(4)照りがでてきたら火を止め、しばらく煮汁をかけ続ける。しっかり色がついたら煮付けの出来上がり。
(5)ゆでたじゃがいもやにんじんに煮汁をかけてあえ、そこにタラを合わせて完成。
※ポイント
・タラを濃いめに味付けするため、じゃがいもとにんじんは味付けなしでゆでて合わせる。
ウエカツ
「タラのだいご味を、ぜひ味わってもらいたい!ゴロっと切ってバクッと食う、それに尽きるね」
揚げてよし、煮てもよし、そして・・・焼いてみました。
キノコと一緒にバターしょうゆで炒めてみたのですが、これもおいしい。
火をかけすぎてしまうと身が崩れてしまうので、ご注意ください。